第46話 鉄粋敗北
鉄粋の戦い久々です!
皆さんの期待に応えてみせます!
狼牙は片手にグングニールを持ちながら槍の訓練をしていた。
「ふぅ!」
狼牙はグングニールを異次元ポケットに戻して空を見ていた。
「狼牙くん!」
後ろを振り向いた狼牙は汗を拭きながら声の主を見た。
「どうしたんだ?」
そう狼牙はゆたかに聞いた。
「狼牙くん、鉄粋くんの対戦相手なんだけど」
そうゆたかは狼牙にiPadに画像を見せた。
その相手はソウルと呼ばれる赤い服に黒い腕をした男だった。
そしてランキングは第1位と書かれていた。
「鉄粋は絶対に負けたりしないさ」
そう言って狼牙は自分の部屋に向かった。
ーーーー
鉄粋は腕に力を溜めて新技を考えていた。
「絶対に勝ってみせる!狼牙に追い付くために!」
そう言って鉄粋は両手から黒い光りを放った。
その光りはかつて自分の師が教えてくれた究極技の一つだった。
その技の名は…。
「暗黒・炎雷波!」
黒い炎が電撃を放ちながら海に向けて放った。
海は大きな水柱が出来た。
それを見て鉄粋は確信した今の力なら第1位と互角に戦えると考えていた。
ーーーー
試合当日ゆたかと狼牙は客席で鉄粋の試合を見ていた。
鉄粋は目を閉じて気合いを入れていた。
そして鉄粋の今着ている服はかつて鉄粋の道場で使われていた戦闘服だった。
青色がメインで虎の模様が描かれた物が数ヵ所あった。
「鉄粋頑張れよ!」
そう狼牙は鉄粋に言った。
鉄粋は狼牙を見て拳を突き出した。
「狼牙くん、鉄粋くんの技って打撃系しかないの?」
そうゆたかは狼牙に聞いた。
「ああ、だがあいつの技は仲間を守るために作られたとあいつが言ってたな」
そう狼牙はゆたかに言った。
鉄粋は腕に黒いリストバンドを着けた。
そして黒い鉢巻きを腕に巻きリングに上がった。
「さぁ!今回の対決はデッドソウル頂点の第1位豪炎の怪物という通り名を持つ男ソウルの登場だ!」
そうアナウンサーは言った。
ワー!!!!!!
いきなりの大歓声に狼牙とゆたかは驚いた。
「あいつが入って来ただけでか」
そう狼牙は言った。
「すごい人気だね」
そうゆたかは言った。
「これはあのハゲ負けたな!」
そう下で鉄粋をバカにしている生徒は言った。
鉄粋は自分より少し身長の高いソウルを見た。
ソウルは鉄粋の目を見た。
「それでは試合を開始します!」
そうアナウンサーは言った。
「試合の制限時間はありませんどちらかが戦闘不能になったら終わりです」
そう審判は言った。
「それでは試合を開始します!」
そうアナウンサーは言った。
鉄粋はゆっくり歩き出しソウルに近づいた。
「鉄粋拳奥義・龍翔撲殺拳!」
そう鉄粋は拳に力を込めてソウルのボディに打ち込んだ。
その拳で打った数は約158発と考えられる。
「なるほど、多少はできるみたいだな」
ソウルはその技を受けて何もなかった様な顔をして鉄粋を見た。
「倒す!」
そう言って鉄粋は両手を光らせた。
「うらぁ!」
そうソウルは拳を鉄粋に打ち込んだ。
鉄粋はそれを避けて技を発動した。
「鉄粋拳奥義・龍神滅龍弾!」
そう鉄粋は右腕に気力を溜めた。
そして鉄粋は拳を前に出した。
すると龍の形をしたエネルギー弾がソウルに直撃した。
ドゴーン
鉄粋は両腕をフリーにして煙が晴れるのを待った。
そして煙が晴れた瞬間ソウルは笑顔で天井を見た。
「ハッハハハハハ!!!楽しいぞ!拳法家の男!」
そうソウルは笑いながら言った。
「中々しぶといな!」
そう鉄粋は言いながらソウルを見た。
「次は俺の番だな!」
そう言ってソウルは体から蒸気を出しながら走り出した。
そして鉄粋はソウルの攻撃に反応しようとした。
そしてソウルはパンチを打ち込んだ。
鉄粋はそれを避けた。
ソウルのパンチはリングにめり込んだ。
鉄粋は片手に空気の力を溜め始めた。
「鉄粋拳奥義・疾風覇陣」
鉄粋は中国拳法の様な動きでソウルのボディに59発打ち込みそのまま回し蹴りでソウルの頭を蹴り飛ばした。
しかしソウルはそれを喰らってもダメージが無かった顔をしていた。
「おもしろい技だが俺を倒すのは不可能だ!」
そう言ってソウルは地面に突き刺さった拳を引き抜いた。
「っち!仕方ないこれを使うしかないな!」
そう言って鉄粋は体から気力を最大に引き出した。
そして額から剣の様な角が出てきた。
両手は龍の様な形になった。
瞳の色は灰色から青に変わった。
そして体に鱗が生えた。
その姿は龍だった。
「モード麒麟!」
そう言って鉄粋はソウルを見た。
「まさかアンデットモンスターのカードなしで変身できるとはな!」
そう言ってソウルは鉄粋を見た。
「いくぜ!鉄粋拳奥義・麒麟双龍撃!」
鉄粋[麒麟]は走り出して爪で引っ掻きそのまま片手を地面に逆立ちした状態で体を回転して蹴り技を打ち込んだ。
鉄粋[麒麟]は少し距離を取って気力を溜めた。
「いくぜ!奥義・暗黒炎雷波!」
そう言って鉄粋[麒麟]は力を最大にしてエネルギーを両手に溜めて片手を前に突き出しもう片手を腕を掴んだ。
すると黒い炎がソウルに直撃した。
直撃した瞬間黒い雷がソウルに降り注いだ。
そして鉄粋は麒麟モードを解除した。
「ハッハハハハハ!おもしろいな!お前と戦うのは!」
ソウルはそう言ってボロボロの服を引きちぎり上半身裸の状態で鉄粋に近づいた。
「みせてやる、俺の力を」
そう言ってソウルの体が赤く染まり体が方が大きくなり頭からバッファローの様な角が生えて腕が黒くなった。
そしてソウルは鉄粋に近づき攻撃を仕掛けた。
鉄粋は攻撃を防ごうとしたがソウルのパワーに負けた。
そして鉄粋は腕が上がらなくなった。
「ヤバい!鉄粋の奴腕が骨折してやがる!」
そう狼牙は言った。
「えっ!そうなの」
ゆたかは狼牙の顔を見た。
鉄粋は腕が上がらない状態で攻撃を仕掛けようとした。
「足技もあるぜ!」
そう言って鉄粋は足に力を溜めた。
「いくぜ!風神斬」
そう鉄粋は足でカマイタチを起こした。
しかしソウルは片手で攻撃を防いだ。
鉄粋はそれを見て絶望した。
「終わりだ!」
ソウルはそう言って鉄粋の腹部に強力な一撃を打ち込んだ。
そして鉄粋はリングアウトした。
鉄粋は壁にめり込んだ。
「終わったな」
「ああ!弱いのにソウルに挑むからだよ!」
そう観客の二人は鉄粋を見て言った。
「おい!そこの最弱二人!」
そうソウルは観客席の二人を睨んだ。
「ヒッ!!」
ソウルはゆっくりと歩きながら鉄粋に近づいた。
鉄粋は完全に気絶していた。
「俺をここまで攻撃した男を侮辱するなら貴様等を殺す!」
ソウルはそう言って鉄粋を片手に持ちながら回復系の能力者に預けた。
「貴様とまた戦えるといいな」
ソウルはそう言ってゆっくりと歩き出した。
ーーーー
鉄粋は腕が骨折したまま部屋で負けた事を悔やんでいた。
「鉄粋入るぜ」
そう狼牙とゆたかは言って入った。
「言う前に入ってるじゃねえかよ」
そう鉄粋は言った。
「お前が負けるとは思わなかったよ」
そう言って狼牙は鉄粋に近づいた。
「すまなかったな狼牙、約束を守れなくて」
そう鉄粋は狼牙に聞いた。
「いや、気にするな必要はない」
そう言って狼牙は鉄粋に微笑んだ。
「ああ、そうだな約束しよう!俺の拳は貴様とまた戦うためにある」
そう言って鉄粋は狼牙に誓った。
「鉄粋くん晩ごはん持って来たよ」
そう言ったのは如月だった。
「看病頼んだぞ」
そう言って狼牙は外に出た。
「わかったわよ!」
そう言って如月は鉄粋の看病を始めた。
ーーーー
狼牙はゆたかと部屋で本を読みながら鉄粋の意志を受け継いだ。
「狼牙くん、明後日の試合は私だね」
そうゆたかは言った。
「ああ、頑張れよ」
そう言って狼牙はゆたかの頭を撫でながら言った。
「狼牙くんあんまり私を子供扱いしてないよね?」
そうゆたかは狼牙に聞いた。
「ハッハッハッハ!」
そう笑いながら狼牙は自分のベッドで眠りについた。
ーーーー
ハウザーは片手にバーストガンナーを片手に持ちながら武器の実験をしていた。
「始めますよ!ハウザー!」
そう言ってライグはキマイラを解き放った。
ハウザーは突進してくるキマイラからバーストガンナーで攻撃を仕掛けた。
三つの銃口からビームがキマイラに直撃した。
しかしキマイラは片目から雷を放った。
ハウザーはそれを避けてバーストガンナーに黄色いイカの様な形をしたメモリをガンナーに差し込んだ。
[バースト、クラーケン]
そう言ってハウザーの片腕は十本のムチが出現した。
そしてそれを振り回しながらキマイラにダメージを与えた。
そしてハウザーは腕を前に突き出した。
すると触手は螺旋を描きキマイラを貫いた。
「実験成功ですね!」
そうライグは言った。
「ああ、これなら神山狼牙を倒せる」
そう言ってハウザーはゆっくりと歩き出した。
続く
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