2話目 おねえちゃん視点
「すぅ・・・すぅ・・・」
とリリィが規則的な寝息を立て始めたのを確認をして。
リリィをベットの上にそっと置いて、布団をかけた。
そして、家から出る。
目的、そんなもの、
邪魔者の処理に決まっている。
魔法で聴覚を強化しながら森を歩く。
少し歩いたところで、
男2人、金属が擦れる音が聞こえた。
私は、その方向に身体を向けて歩き出す。
姿を確認した。
しっかりと男2人が鎧をまとって呑気に雑談をしていた
私は、後ろからゆっくり近づき、
「今日は、良い日だね、
森は生き生きとし、
動物は、生を謳歌している。
こんな日に、お前らみたいな
私達の平穏を脅かそうとする奴は、
地獄がお似合いだと、そうは、思わないかい?」
そう言い放った。
「っ、だれっd」
振り向いて何か言おうとしていたが、そんなものに耳を傾ける気さらさらない。
『斬撃を飛ばす魔法』で首を掻っ切る。
首を切り裂かれる音と同時に、
ドサッという音とともに男2人の体が力なく倒れる。
私は、家のある方向に今日のご飯を何にするか考えながら歩き出す。
◇■◇■◇
家について、扉を開けた瞬間に白く、ふわっとしたリリィの髪が私の視界を覆う。
その後すぐに、少し苦しいぐらいに抱きしめてきた。
「おねえちゃん、さみしかったよぅ…」
そう、大粒の涙を流しながらリリィが言ってきたので、
リリィを抱きしめ返して、ゆっくりと背中をさする。
「おねえちゃん、だいすき」
少しリリィの爪が食い込んできた。
「だから、いっしょにいてよぅ…
おねえちゃんが、そばにいないと、いやだよぅ…」
それは、多分私もそうだ。
リリィが死んでしまったら。
なにをすれば良い?
なにを守れば良い?
なにも守れない盾に意味は、あるのか?
わからない。
リリィを、守っている間だけ、
”殺人鬼”なんかじゃなく。
私は、まだ”人”でいられている。
そんなような気がする。




