1話目
森で、食べるものを探してると。
少し離れた茂みから、白い髪を腰まで伸ばした少女。
私の妹のリリィが顔を出して、
「ねぇ、おねえちゃん。
あっちから、足音がする。」
そう言って、左側を指しながらこちら側によってくる。
魔法で耳を強化して、リリィが指していた方向に
そっと耳を澄ませる。
__金属の擦れる音
「この森に魔女の生き残りが居るらしいぞ。」
「この時代にまだ魔女なんて居るかよ。
最後に魔女を焼き殺したのは、何年前だと思ってるんだよ。」
「それがまだ居るらしい。」
「ちっ、めんどくせぇ
どうせ何かの間違いだろ、聖職者連中も飽きねぇな。」
__男が、2人
この感じだと遠くもない、近くもない。
だけど、安心できる距離でもない。
今日は、ここまでにして、
お母さんが残してくれた家に帰ったほうが良さそうだ。
「リリィ、帰るよ。」
「わかったよ。おねえちゃん」
そう言うリリィと手を繋いで、家がある方向を向く
「あ、リリィ、一応
『足音を消す魔法』と『存在感を薄くする魔法』発動してもらっても良い?」
「うん、良いよ」
そうすると、リリィが目を閉じて呪文を唱えて魔法を使う。
その瞬間、白い花びらがリリィを中心に、ふんわりと舞い、
私達は、世界から半歩だけ、ズレた。
■◆■◆
※ここから下は、妹ちゃん(リリィ)視点となります
家に帰ってソファーにいっしょに座ったあとにおねえちゃんに、
ぎゅーをする。
体重をおねえちゃんに預ける。
‥‥こうしてるだけでも安心する。
私達は、双子だけど、
おねえちゃんの方が少し高いから少し上を向いて
「おねえちゃん、なでてぇ〜」
微笑んでるおねえちゃんにお願いする。
そうすると、おねえちゃんの手が私をなでてくれる。
すごく気持ちがいい。
最近、
おねえちゃんがトイレとか、
お風呂にお湯を入れに行ってるときに
胸の奥が寒くなる感じがする。
おねえちゃんの体温がほしい。
少ししか離れてないのに
こう思うのは、なんでなんだろう。
少しずつまぶたが重くなってきた…
少し寝ちゃおうかな…
少し寝る前に
「すこしねるね・・・おねえちゃん」
さらに少し強く、ぎゅっとして
「おねがい・・・ずっと・・・そばにいてね‥」
「大丈夫だよ。
ずっと、一緒だよ」
おねえちゃんがそう返してくれた。
そのまま私の意識は、安心の中に沈んだ。
よろしければ、誰かタイトル案ください・・・




