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異議あり!上級生の反対

校長が悠に目を向けると、真剣な表情で言葉を続けた。「悠君、君の才能を無駄にしてはいけない。君が私の学園に来るべきだと思う。」


「でも…」悠は少し戸惑いながら答えた。「僕、普通の学生だし、魔法の制御もできないし、入学する資格なんて…」


「そんなことはない。」校長はにっこりと微笑んだ。「君のような人材はここでしか育成できない。私は君の成長を見届けたいと思っている。」


その言葉に悠はますます混乱したが、校長の真剣な眼差しに心を動かされ始めた。その時、教室の扉が突然開かれ、声が響いた。


「おい、待てよ、校長!」


リリィと呼ばれる上級生が、顔を真っ赤にして走り込んできた。彼女の髪は長く、きれいにまとめられており、制服の袖口に刺繍が施されている。彼女は校長の前に立ち、息を切らしながら続けた。「この子、無理だって! そんな簡単に入れるような学生じゃないよ!」


「リリィ、落ち着いて。」校長が優しく言った。


リリィはそれでも納得できない様子で、悠に向かって強い口調で言った。「あんた、ここは普通の学生じゃ入れない分かってる? うちの学校、簡単に入れる場所じゃないんだよ。特別な才能がないと、すぐに除籍されるんだから!」


悠はその言葉に思わず戸惑った。確かに自分には他の生徒のような魔法の使い方の巧みさがないし、何よりもアカレとの契約もまだうまくいっていない。しかし、何か強く感じるものがあった。それは、この学校で何かを学ばなくてはならないという直感的なものだった。


「校長、試験を受けさせろ!!。」リリィが大きな声で言った。「その結果がどうであれ、私の決断は変わらない。」


リリィは顔をしかめたが、何も言わずに一歩引いた。そして校長は悠に向かって、にこやかに言った。「では、君に試練を与えるとしよう。」


悠はその言葉に少し驚きつつも、胸の奥で何かが燃え上がるのを感じた。この学校に入学するためには、どんな試練でも受けて立つ覚悟を決めたのだった。

悠は試練を超えることが出来るのか

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