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幻想街  作者: コードネーム・サイ
8/11

【エックスカリバーナ】


 ハンターの家で、クロイド・二ローを倒せるナイフを発見。

 正確には「倒せるかもしれない可能性をはらんだナイフ」だ。


 それはガラスケースに入っていて、暗証番号を打たなければならない。

 ためしに「2.3,5」とキーボードで打ってみたが違うらしい。


 なぜか黒い画面に電子文字で「惜しい」と表示される。

 これじゃあまるでゲームの世界じゃないか。

 なんだか苛々するな。


 目が覚めて顔をあらって、ジェシカと共に図書館に行こうとした。

 なのにジェシカはまだ酒が残っていて、ふらふらしている。

 なのでハンターの家を更に調べに来ている。


 そこにあったのが、エックスカリバーナと言うサバイバルに使うものに似ているナイフ。


「そうだ!3,2,5!」


 開かない・・・


 235、253、325,352,523,532・・・


「5、3・・・」


「誰だっ!?」


 ビックリ仰天して後ろに勢いよく振り向くと、そこにはライフルを持った男。

 

「・・・えっ?」


 よくよく見てみると、両足が透けている。


「お、オバケ!?」


「敵なら殺すっ」


 ライフルを構えられて思わず側においてあった「清めの塩」とかかれたものの袋を開けて、相手に向かって「妹を助けたいんだ」と叫びながら投げた。


 すると「清めの塩」が効かないのかライフルをかまえるのを止めて男が言った。


「俺はハンター」

「こ、この家の持ち主さん!?勝手にごめんなさいっ」


「うん。ここにあるもの使っていい」

「あ、ありがとう」


 すぅっと姿を消していくハンターが言った。


「そう言えばあんたが投げたそれ、指についてるのを舐めてみろよ」


 恐る恐る舐めてみる。


「甘い・・・?」


 ハンターは笑った。


「そいつぁ、気まぐれで作った砂糖なんでぃ」

「なんでそんな気まぐれ起きたんだろう?」


 答えはなく、部屋には私がのこされて気配は消え去った。

 

「そう言えば・・・」


 そうぼやいて、エックスカリバーナの暗証番号を予測する。


「5,3・・・弐文字クリアってことか・・・じゃあ次の番号は・・・2!」


 パシューと音がして黒い画面に「コンプリート」と出た。


「おお、来てたか」


 そこに居合わせたのは、保安官のジョーと三つ子たち。


「エックスカリバーナ」


 ぎょっとした男達が、その立派なナイフを見て言う。


「どんな屈強な男でも扱えないナイフ・・・」


「俺が試してみる!」

「俺も」

「俺もだ」


「じゃあ、ジョーも♪」


 男四人が本気の力で触れようとしても、できない。

 そして私の番が来た。


「一応、試してみるか?」

「・・・うん」


 ナイフを掴むと、その飾りだと思った赤い石が喋った。


「《お前を守護しよう》」


「どんなに屈強な男でも抜けないナイフ・・・」


「それは・・・」


「条件をそろえた、女にしか仕えない魔法のナイフ」



 ここで記述しておきたいことがある。

 私は男児として育てられた。

 文字を書くときには男に間違われる時がある。


 妹からは、「お姉ちゃん」と呼ばれている私は、心も体も生粋の女性だ。


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