【魔法書】
魔法書には魔法使いと魔女のことが記してある。
試しに「ジェシカ」を調べてみると、検索がかかってめくれるページが止まった。
「アンジェリカ・パーリーンの弟子・・・?」
「当たってる」
クロイド・二ローについて知りたいと魔法書に言ったら、彼は魔法使いの弟子。
そのとある魔法から得た知識で、科学者をしていたらしい。
危険なリスクを伴う新薬と生物の機械融合化の研究。
そして彼いわく、魔法使いの「飼育」に熱を入れていたらしい。
この夢島の敷地をお金持ちが買い取って、不老不死の実験をしていた、と記してある。
「不老不死になるために異形化した・・・?」
ジェシカが「そして実験は失敗して、オバケになった」とぼやいた。
「なるほどな・・・」
キーワードは「2」「3」「5」の組み合わせだと文字が浮かぶと、魔法書は眠った。
少しいびきをかいている。
図書館を出て、ひとりハンターの家に行ってみる。
すると前に見落としていた場所があった。
本棚。
本の隙間にあったスイッチを押してみる。
そこに仕掛けがしてあって、本棚がスライドして何かの入り口らしい扉面が現われた。
ダイヤル式の施錠。
部屋を見渡してみる。
何かメモはないだろうか?
番号はみっつ分・・・?
まさか・・・
「2,3,5・・・」
カチリと音がして、扉が開いた。
どうやら地下への入り口らしく、薄暗い。
置いてあったマッチでロウソクに火を灯して石造りの冷えた階段を降りてみる。
緊張してつばを飲み込む。
その音すらうるさいような気がした。
目の前には扉・・・
ドアノブを慎重ににぎり、静かにひねって開ける。
「おお・・・」
そこは、オオカミ男とオバケたちを倒すためのアイテムでいっぱいだった。
「これでどうにかなるかもしれない!」
すぐに街の住人たちのもとに知らせをして、代表たちが集まった。
アー、べー、ツェーもいる。
少し涙を流しながら、「これで終われるかもしれない」と目元をぬぐっている。
その日は再び図書館に戻り、ジェシカに頼んで地球儀型通信機を発動した。
「《わたしは白魔女。今は彼女、眠っているわ。やっと眠れたの。大丈夫。無事よ》」
そう言われて通信は切れて、街の住人たちに呼ばれた。
なんなのかと思っていると、今日は駅から新鮮な食べ物が届く日らしい。
「ちょっとしたパーティーをしよう、ってさ」とジョーがうきうきしている。
受け入れてもいいのだろうか・・・?
たしかにだいぶ欲っしている。
赤ワインを食前酒に、焼いたソーセージと甘く感じるスライス玉葱焼き。
アボカドと生ハムのサラダ。
コーンスープ。
五臓六腑に染みて、涙が出そうになった。
ミュイ・・・今頃どうしているだろう?
そこに、鞍を付けた栗毛馬に乗った、マリアがやって来た。
「みんな、元気~?」
バニーガール姿だ。
太もものムチは馬用だったのか。
「もしかしたらもうすぐ皆で解放ね!頑張ろう!!」
歓声が上がった。
泣き出す者もいる。
ハンカチを差し出そうとしていると、その女性の顔に見覚えがあった。
「どこかでお会いしませんでしたか?」
泣いている彼女が苦笑した。
「よく言われるわ」
「・・・あ。有名芸能人に似てる・・・でも、ホクロはないかもな」
あまりにも美しいその美女は、「もしかしたら隠し子かもね」とはにかんでみせた。
こちらもなんだか無意識に笑ってごまかしたくなった。
だとしたら君のサインが欲しいな、と冗談を言おうかどうか思ったからだ。
そう思っているのも束の間、ふらふらと安全区を散歩。
どうやら酔っている間に寝落ちをしたらしい。
あの有名人に似ている美女は、名前をモモネと言うらしい。
私が似ていると思ったその中年の有名人の名前はモモ。
何か関係があるのだろうか・・・?