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悪戯は、決断を迫る。

「…あ、来た…!」

「お待たせしました。」

「…無理に入らせようとしてごめんね?最後に決めるのは結宮君だから。」

「はい、ありがとうございます。」

「…じゃあ、君の返事を聞こうか。…」


「…吹奏楽部、入る?」


「はーいみんな集合〜!全体ミーティングやるよー!全パート集まってるね…よし。じゃあ全ミ始めよっか。」

「副部長の未橋澄夏で〜す。部長からのありがたーいお話があるので、私からは1つだけ。…ウチを選んでくれて、ありがとう。」

「今日のお知らせは主に2つだね。1つ目!すみすみも言ってたけど1年生のみんな!入部してくれてありがとう!みんなのおかげでまた大勢で1つの曲を作り上げられるよ…嬉しいよあたしゃ…練習も中々大変だし、文武両道も上手くは行かないだろうけど、みんなで一緒に歴代最高の代…作っちゃうぞ!!!」

「「「おーっ!!!」」」

「はい、じゃあ次2つ目!本来は正式入部期間は終わっちゃって部活動無所属の人はもうウチには原則入れないんだけど、私がお願いして学校長に許可を取って無理やり入部できるようにした人がいるから紹介するね。入っていいよ!」

ガチャッ

「…えっ…?」

「…どうも。1年2組37番、結宮夕透です。」

「はーい、この男の子が入りまーす。この子すごいんだよ?ホルニストなんだけどね、去年の瀧宮市主催の管楽器奏者だけが出られる審査会で最優秀賞取っちゃった子なんだ!我ながら見る目があったよほんと…」

ザワザワ


「…な、なんでっ…?」

この場には居ない、居られないはずの彼が、居た。


バサッ

「…え?」

「入ります。吹奏楽部。」

「…え、い、今入るって…?」

「何ですか。入らない方が良いんですか?」

「いやそういう訳じゃなくて!!その、意外でさ。」

「…決めたんです、俺。」

「何を?」

「…この吹奏楽部でまた、ホルンを本気でやるって。」

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