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⑻『闇に帰らざるべきか』

⑻『闇に帰らざるべきか』



闇に打つ雨の如く、それは、音楽であって、写実的ではない。おいおい、と言いたくなる様な、俺の意思の姿勢は、必死に音楽を希求しているのだが、しかしだからと言って明白に、俺の脳内に音楽の構図がある訳ではないことは、確かなのだ。



つまり、自己の成し得ることの全ては、芸術の中でも、小説である、詩である、評論である。文章を使うということなのである。これは、ただ俺だけの為ではなく、俺にとっての芸術の為、と言えば適切だろうと、考えているのだが、なかなかに、難しいのだ。



結句、闇に頼るしかない俺は、光の世界を去りながら、手に灯を携えて、闇へと入っていく。すると、光に満ちていたものが、形を変えて、ぼんやりと見え出すだろう。それが、俺の小説を書く時の、一種の狙いなのであって、だからこそ、俺は、闇に帰らざるべきか、と言う疑問を持ちながらも、闇に入っていく。

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