表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/20

⑵『闇に帰らざるべきか』

⑵『闇に帰らざるべきか』



何、俺の人生じゃないか、と割り切ることは、非常に難しい。小説で食っているならまだしも、見習いの俺なら、捨てられた馬の骨で、誰かの手を待つしかないのだろうか。また、闇に戻れば、それなりに、書いていくことは可能だと思うが、どうにも、迷うのである。



この迷いとは何だろうか。有名になりたいから、ではない。自分の小説を、認められたいから、でもない。ただ、自分の書く小説に、死ぬまで携わっていたいという、或るぼんやりとした、希望である。その希望の灯は、闇に居るからこそ、光を放つのである。



どうせ無駄だよ、世間はそういうに違いない。はやく現実を見なよ、と言われるだろう。お前に才能などない、と言われても、俺は小説を書くことが出来る。闇に帰らざるべきか、脳内で反芻する言葉、俺は、一体どうしてしまったんだろう。光の世界に入れば、希望の灯は、光を失うのにな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ