優しい魔帝の作り方
接近戦最強を誇る鬼は言った。
『俺を従わせたけりゃ戦って勝ってみな。力こそ全てだ』
高潔な黒い騎士は言った。
『貴様は強者だ。だからこそ、その言葉が我々に届くことは無い』
夢で人を操る夢魔は言った。
『貴方の意志なんか関係なくなるわ。私の前ではね』
最恐と恐れられる悪魔は言った。
『この世に価値のあるものなんか無い。全てが無に帰す、ただそれだけ』
忌み嫌われる容姿で生まれてしまった、その孤独な少女は言った。
『この魔界で力の弱い者が生きることはできないのです。優しさを与えられるのすら、ある程度の強者にのみ許された特権なのですよ』
混沌とした魔界にある日、一人の男が現れる。
その者は、異端だった。弱肉強食を是とする魔界で優しさの大事さを唱える変わり者。
普通ならば、そんな甘い考えは瞬く間に踏みつぶされて終わりだろう。
だが、彼には力があった。魔族を束ね、全てを下に置くほどに。
そして、やがて彼はこう呼ばれるようになった。「魔皇帝」と。
これは、魔界を初めて統一した男の物語である。
『変えられる力があるなら、俺がこんな世界を変えてやる』
魔王物が書きたいなーと思って始めるものになります。
キャラ毎のプロット、回収シナリオは作ってありますが、それ以外は少し曖昧な部分があるのでグダグダになったらすいません。
最近忙しく、毎日更新はできないかと思いますが、興味を惹かれた方がいればご覧いただければ幸いです。




