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衣鳩麗羽の羽休め  作者: あおひとぐさ
ごーるでんうぃーく、とつぜんにしーく
33/36

強引にごーいんぐ?

 

「文乃さん、そろそろ戻らないと」


「やだ......」


  やだ......じゃない、昼休みが終わっちゃう。腰にまとわりつく文乃さんを引き剥が......せないっ。ぐぎぎっ。


「ちょっと文乃さんっ......離してっ」


「GW泊まりに来てくれたら離れるっ!」


「......急に何言ってるの」


  おねがいおねがいおねがーい!って顔をぐりぐりと擦り付けてくる文乃さん、小さい子じゃないんだからヤメテ。


「ダメ?」

 

  あの日のお泊まりから遊びに行くのを控えてたのが影響したのか、心做しかいつもより強引な文乃さん......いや、いつもこんな感じか。


「......いいけど、文乃さんは予定ないの?」


「勿論あるよっ! 麗羽ちゃんとイチャイチャ三昧♡っていう予定がっ!!」


「ふーん。」


  その予定、私初知りなんだけど。いつから決まってたんだろう。


「...わかったから離して」


「あと五分!」


  ......もう







 


「じゃあ明後日迎えに行くね!」


「ん」


  そういうことでGWにお泊まりすることになった。家でごろごろが文乃さんの家でごろごろに変わった。違った、いちゃいちゃ。









「えー!! うーちゃんも一緒に行こうよぉ!」


「予定あるから、ごめんね」


  家族で遊園地に行くらしい、私は行けないし行く気もない......美羽には悪いけど。駄々をこねる美羽を何とか宥める。


「お土産買ってきてあげるね!」


「ん、ありがと」


  頭を撫でると目を細めて嬉しそうにする美羽、姉離れはまだまだ先だね。





  家族を送り出し、ごろごろしながら文乃さんの迎えを待つ。......まだかなぁ、なんだかんだ楽しみにしてる私。


「またオムライス食べたいな」


  前にご馳走になったふわとろオムライスを思い出していると、スマホが震えた。


「......もしもし? 」


『おはよう麗羽ちゃん♪ 今から行くね!』


「ん、わかった。......別にメッセージでもよかったのに」


  そう言いつつもほんとは嬉しい、でもそんなこと言うと文乃さんが調子に乗るから絶対に言わない。


「だって麗羽ちゃんの声はやく聞きたかったの♡」


「......そ、着いたら教えてね」


  素っ気なく答えて通話を切り、何故か緩む頬をクッションを抱えて抑える。

  もう......あとちょっとで文乃さん来ちゃうのにニヤニヤが治まらない。なんでああいう恥ずかしいこと簡単に言えるかな。



  悶々している間に通知が来た、着いたよ♡という文字が見える。最後に忘れ物と戸締まりの確認をして玄関を出た。


「お待たせ、麗羽ちゃん。ささ、乗って?」


  微笑みながら私をエスコートする文乃さん、とても機嫌が良さそうだ。運転手さんに挨拶して文乃さんの手をとり、車内に入り込む。


  いい感じのポジションを見つけて落ち着くと、文乃さんがグイッと距離を詰めて隣に座る。......狭い、こんなに広いんだからわざわざそんなに詰めなくてもいいのに。


「麗羽ちゃん、お昼は食べた?」


  誰も見てないことをいいことに肩に手をまわし、耳に囁きかけてくる文乃さん。こそばゆい。


「まだだよ」


  空いた方の左手はいつの間にか私の太ももを撫でている。......むっつりさんめ。


「あうっ」


  文乃さんの左手を抓りながら、少しだけ睨む。すると文乃さんはしょんぼりして太ももから手をどかす。ふん。


「......そういうのは後でね」


  そう付け足すとすぐに笑顔が戻った。チョロい女だぜ。



電音部のハラジュクエリアがとってもかわいいです。

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