落ち着く心、オチつくトコロ
俺は俺の責務を全うする。
なんだか騒がしいなぁ......
せっかく気持ち良く寝てたのに。
......なにしてるの?
「いいじゃない、少しくらい~」
「ダメ! 麗羽ちゃんは私の彼女なの!」
「それはつまりお姉ちゃんの妹でもあるってことじゃない♡」
「意味分からないから!」
「それに麗羽ちゃんだってお姉ちゃんに甘えたいみたいだし~♡ ね〜?麗羽ちゃん♡」
私の抱き枕にされているお姉さんに文乃さんが必死でしがみつき、私から引き離そうとしている。しかし、お姉さんも私に抱きついている為その行動もあまり意味を成していない。
「お姉ちゃん!! どいて~!!」
文乃さん、お姉さんに嫉妬してるのかな。
可愛い。
「もういい! そっちがその気なら私にだって考えがあるから!」
そう言った文乃さんはお姉さんから手を離し、ベッドの下側にまわる。そして掛け布団に手をかけ、そのまま潜り込む。
「ぷはっ♡ 麗羽ちゃん成分たっぷり!」
まじで何言ってんの。潜り込んだ文乃さんは私とお姉さんの間に無理矢理身体をねじ込み両者の間に挟まる。
「もう、文乃ちゃんってば仕方ないんだから~」
「元はと言えばお姉ちゃんが悪いんでしょ!」
再び口論を始めようとする文乃さん。
「うるさい」
文乃さんの両頬をつまみ、黙らせる。
「ううあふぁんっ?」
「寝るから静かにしなさい」
むにむに。
「ふぁい」
「よろしい」
「電気消すわね~」
「おやすみ~」
「起きろ♡ これは夢だ♡ 起きて♡ 」
「起きた」
起き上がり、周囲を確認する。
「む」
.....文乃さんの声がしたと思ったんだけどな。
文乃さんもお姉さんもいない。
お姉さんはいいとして文乃さんは。
なんでいないの。いつもあんなにベタベタなのに。
不思議に思っていると、部屋のドアが開く。
「麗羽ちゃ~ん♡ 起きた~?」
「ん、おはよう」
「おはよう♡ 朝から麗羽ちゃんに会えるなんて幸せっ♡」
そう言って腕にしがみついてくる文乃さん。
落ち着く。
「...大袈裟だよ」
「大袈裟じゃないよ~♡ それと、朝ごはん出来てるからリビング行こう?」
「うまいっ!」 「うまいっ!」 「うまいっ!」
「わっしょい!」
え、なに、文乃さん、急にどうしたの.....?
朝ごはんを食べ終え、ソファで一息。
「そういえばお姉さんは?」
「出掛けたよー、お昼過ぎには帰ってくるって」
「ふーん」
なんて話をしつつ、文乃さんの膝元でごろつきながら、彼女の長い金髪を弄る。さらさら。
麗羽ちゃんが可愛いすぎる件について。
え、なにこの可愛い生き物。人の膝元で目の前にあるものに夢中になるって。
麗羽ちゃんは猫だった...? そう考えると気まぐれな部分も寝てばっかりなのも共通してる...?
やっぱり麗羽ちゃんは猫! つまり、吸っていい!!
「すぅ~~~♡♡」
「いや、なにしてんのっ...ばかっ!」
「ごめ゛んなざい゛~」
鎹鴉で涙腺崩壊した。




