願いの果てに、エラーの羽目に
続きました。今日も全速前進、ゴールなんてないです。
「文乃さん、遅くなったけど服のお金...ありがとう」
「ふふ、どういたしまして」
友達にこんな高い物を貰ったのは初めてだからか、なんだか嬉しいような悪いような気分になってしまう。友達じゃない、恋人だった...
ちゃんとしたお礼した方がいいよね...
「あの、文乃さんは何かして欲しいことある? 高い物は買ってあげられないけど...私に出来ることなら、無理のない範囲で何かしてあげたいな」
予防線は張っておく。念の為に。
「んー、じゃあ昨日みたいに添い寝して欲しいかなー? なんて」
添い寝...? 昨日のやつってことかな?
でも、あの時は私どうかしてたから大丈夫だったけど今はそんなこと出来る気がしない。
「む、無理だよ...」
「えー? 昨日はしてくれたのにー?」
「昨日はその、違うの」
「もしかして私のこと意識し始めちゃったから恥ずかしいとか?」
そそそそ、そんな訳ないし...
「あは、図星かな」
「...違う」
「じゃあ出来るよね?」
「...」
「ね?」
「...うん」
勝っっった!!! よくやったわ私!!!
これで私が主導権を握った状態で添い寝が出来る!! 天才!!流石つつじ丘の血筋!!
「やったね~! じゃあ早速私の家行こっか!」
「えっ、嘘? 今から...?」
「当たり前だよ! 善は急げって言うじゃん」
善、善ってなんだ...?
文乃さんは急くように私の手をとって歩き始めた。
そして、昨日ぶりのつつじ丘家に到着。時刻はお昼を過ぎた辺り。玄関を抜け、文乃さんの部屋へ。
「よし、それじゃあ寝よ?」
「着替えなくていいの...?」
「大丈夫だよ、毎日シーツ替えてもらってるし」
「ほぇ~」
流石金持ち...? よく分かんないけど。
ふかふかのベッドに遠慮なく潜り込む。
んー、きもちいい。
「あっ、麗羽ちゃん! 今日は私が先に入る番だったのに~!」
えぇ...そんなの知らないよ...
文乃さんが隣へ入る。ぬくぬくだ。
それにしても...ち、近い。ドキドキと鼓動が早まる。
「麗羽ちゃん、手を握ってもいい?」
「う、うん...」
「顔、こっち向けて」
「うん...」
恥ずかしながらも言われた通りにした私は文乃さんの方を向くと、彼女の顔がすぐそこにあった。ふと、二人の目線が交差し、息が詰まる。
「麗羽ちゃん、すき。好きだよ。」
「うっ...、私はその...」
「いいの、答えは無理に出さなくて大丈夫だよ。ただそばに居てくれるだけで十分。でもね...」
「...ぁ」
文乃さんの顔がさらに近づき、そして、何かを期待するように私は瞼を閉じた。聞こえてくるのはうるさい心臓の音と布団の擦れる音。
は~?! やばっ♡ 麗羽ちゃんのキス待ち顔可愛すぎるんだが~♡ 反則♡ それ反則♡ 一発レッドなんですけど♡
するよ?? しちゃうよ??
ここまで来て腑抜ける私じゃないよ? 千載一遇のチャンスだよ? いけ私! 頑張れ! 掴み取るのよ栄光を!!!
ちゅっ
麗羽の頬に一瞬だけ当たった柔らかい感触。
「ぅ...う、麗羽ちゃ~ん」
「...文乃さんってばほんと、はぁ~」
そんなところもきらい。
ノベタ失敗しました




