親愛度進行中、インサイドで深呼吸
続きました。とっっっても難産でした(サブタイが)
「う、麗羽ちゃん! こ、これは違うのっ! 」
「ふ~ん...」
ジト目で睨むようにする麗羽。そして一言。
「そんなに私がノーブラなのが気になったの?」
「へ? ノー...ブラ...?」
その言葉を聞き再度、麗羽の胸に目を向ける文乃。
今なんて...? の、ノーブラ!? え?じゃあこの布の下ってもしかして麗羽ちゃんの生おっぱい...??? えっ!? 嘘だよね...? 私をからかってるんだよね??
いつの間に下着を外したのか分からないが、本当にその言葉を信じるとしたら畳んである制服の下に麗羽の下着が隠れている筈だ。流石に一日中ノーブラというのはありえない筈だ。文乃は思考を加速させる。
抱き枕にされている文乃は身体を動かせない為、首だけで何とか制服の方を見ようとする。しかし、その努力は意味をなさない。
ふ〜♡ ふ~♡ も、もし仮に、麗羽ちゃんの生おっぱいが本当だとしてもなんでこのタイミングで教えてきたの♡ 絶対に嘘♡
「ねぇ文乃さん。気になる...?」
なる。なるけどそんなことを言ってしまったら言い訳が効かなくなってしまう。むっつり変態女ということが露見してしまう。
文乃は開きかけた口を閉じ、なんとかその問いを凌ごうとする。触りたい♡ 触って確かめたい♡
「...触りたい? でも駄目。まだそういうのは、その、早いから。それに...恥ずかしいし」
顔を赤くしながら言う麗羽。
なにこれなにこれなにこれ。文乃は溢れ出る性の情動に駆られる。この女超絶可愛い♡。無理♡ 無理無理無理♡ 絶っっっっ対、私の事好きでしょ♡ それ以外考えられない♡ きゅんきゅんする下線部を脆い理性で必死に抑えつける。今ここで襲うのは絶対に駄目だ。あんなことを言っているが、まだ私にそこまで許してくれている訳ではない。
そう、試しているのだ。衣鳩 麗羽という女はこの私、つつじ丘 文乃の理性を試しているっ!!! そんなこと許してならない!! で、でもここで襲って嫌われたくない...♡
だけど!!この私を試すという傲慢で愚かな発言♡ 絶対許せない♡ いつか絶対分からせる♡ 分からせてやるっ♡ 麗羽ちゃんを絶対に私のお嫁さんにして立場というものを教えてやるっ♡ でも!それまでは絶対、私がお淑やかなフリしてるだけのプライド高い変態女ってバレちゃいけないっ♡
「文乃さん? どうしたの...? 何だか目が怖いよ?」
だ、誰のせいだと思っているの♡ このっ...♡このメスガキッ...♡
荒い息を深呼吸で整える文乃。
「...ふぅ...う、麗羽ちゃん。だ、駄目だよ? あなたのこと好きって言ってる女の子にそういうことしたら♡ 勘違いしちゃうよ...♡」
「...ごめん。でも付き合ってるならこういうことした方がいいのかなと思って...」
「...ふぅ~、無理しなくていいからね? 私、そんなことしなくても麗羽ちゃんのこと好きだからっ」
「う、うんっ」
嘘♡ して♡ もっとして♡ 私のことたくさん誘惑して♡ お願い♡ イチャイチャしたいっ♡ お嫁さんになって♡ いっぱいあんなことやそんなことしよっ♡
「じゃあ、その、また寝るから...おやすみ。その、ちょっとくらいなら触られても気付かないかも...」
あ゛!? こんのメスガキまじで...♡ このっ!このっ♡ 好き!! 麗羽ちゃん、めちゃくちゃ好き♡ 大好き♡ 大好き♡
「スゥー...お、おやすみ麗羽ちゃん♡」
私は麗羽ちゃんが起きるまでの間、抱き枕として努めたのであった。