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「さーさーいらっしゃい」

年輩の老人が、秋刀魚の入った皿をぶら下げ叫んでいる

　「一つくださいな」

エプロンを、つけた女が、そういって魚屋の前に立ちはだかる

「こちら、山崎どうぞ」

　「何ですか　こちら島田どうぞ」

「島田の母が、嫌いな秋刀魚を買ったようですどうぞ」

　「なんだと、ご愁傷様です　どうぞ」

「何か良い方法はないか　どうぞ」

　「あったら、さっき山崎の母ちゃんが買ったピーマン事件の方が、重要機密なんだがだが　どうぞ」

「了解　直ちに作戦を、練るぞ　どうぞ・・ちょっと待て」

　「どうした　どうぞ」

「島田　山崎両方の母が、接触を始めましたどうぞ」

　「それは、物の交換が行われる可能性あり

直ちに、ジャミング工作に、移行すべしと思われるが

どうぞ」

「了解、直ちに作戦決行します」

糸電話を所持した子供たちの会話である