表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖騎士異世界冒険記  作者: ひろまさ
第一章 サードリア王国オーク騒乱
8/82

第八話 騒動処理と相談

のんびり掲載

 

 広場にシーナを連れて戻ると、シーナと俺の汚れ具合に何かあったのかと設問された。


 ただ先ずは、シーナと俺から、

「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした!」

「しんぱいさせてごめんなさいなの!」

 と謝る事にした。


 シーナに幸い大きな怪我が無い事と、二人共何故汚れたり、服が破けている部分があるのか、これの説明をするから先ずは村に戻ろうと提案。

 エミンさんやジーン村長ら大人には、事の顛末を話すことになるが大丈夫なのだろうか?


 村に着き先ずは子供達を、自宅へ帰す。

 また、薪拾いが主目的だった為、薪が不足してる家庭に配って回る。

 話は各家庭の夕飯後に、教会での会合となり部屋に戻り、一息つく時間は出来た様だ。


「リュアスは…精霊神樹のところで休んでる見たいだな。連れてきてるが平気だったんだろうか?」


 気になることは多々あるが、先ずはアイテムバックからオークが持っていた地図と手紙の様な物を取り出す。


 地図を眺めてふと気付いた。

 地図は地理に疎い俺がみてもわからないしパスだな…


 手紙は言語共通化があるから、多分読めるんじゃないかと思うんだが…


『ローンフォ森林の東にある廃ダンジョンにて転移門の設置・起動が終了した。

 サードリア領内にあるオーク猛炎軍拠点に報告任務を任ずる

 また、報告終了後にてサードリア南のバフィム砂丘ダンジョン奥地にてオーク王封印の祭壇破壊を任ずる オークロード ダ・ガ・ディダ』


 んーと、確かローンフォ東ってこの辺だよなぁ…

 てことは、地図の方は拠点か?

 で、廃ダンジョンが近くにあってそこに転移門てのがあると…


 これ重要案件な気がするなぁ…

 思案に耽っているとドアのノックが聞こえた。


「セイゴおにいちゃん!ごはんのじかんなの!」


 この声は、シーナだ。

 何というか、助けてから懐かれた気はするが、悪いことでもないし妹が出来たと思っておこう。


「シーナありがとう。今直ぐいくよ。」

「はやくなのー!お祈りはみんなでなのー!」


 そういえばお昼を頂いた時も、みんなお祈りしてたな。

 俺は手を合わせていただきます、しかしてないが、この機会に覚えておこう。


 俺とエミンさんの私室は二階にあるが、リビン、ミーナとシーナの部屋は一階にあり、食堂兼リビングとシスターの仕事部屋やキッチンやトイレなんかも一階にある。


 ドアの前で出待ちしていたシーナと一緒に食堂に行くと、エミンさんがあらあら〜と声を上げる。


『主よ、わたしたちを祝福し、またおん恵みによって今いただくこの食事を祝してください。』

 これが食前での祈りで、

『主よ、この食事の恵みを、心から感謝します。

 この食事をともにすることのできたわたしたちが、さらに心をひとつにし、いつもあなたの愛のうちに歩むことができますように。』

 これが食後の祈りになるそうだ。


 覚えれるかわからないが、孤児であり教会であるなら、使うべきとは思う。

 郷に入っては郷に従えってやつだな。

 そして食事中に、ふと気付く。


 アイテムバックの中身の食事腐らないか…?

 アイテムバックも、どんな効果や内容量だとか調べんとなぁ…


 食後に教会祭壇での今日の出来事についての設問会が始まった。


 大まかながら、シーナが目を離した間に広場とは逆に向かい迷子になったこと。

 途中で人が動いた様に見えて、声をかけようとしたらオークであったこと。

 気付いた俺が即席を頼りに後を追って助けた事。

 オークは退治し処置をした上で片付けた事。

 武器を奪って戦った事にしており、戦利品のナイフ二つ皮鎧二つと貨幣。

 それに件の地図と、手紙を見せた。


「ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私は今日こちらに来たばかりでして…地理に強くありません。ですが地図は3枚複写をしておいた方がいいかと思います。」


 ジーン村長が何故複写をするのか?必要枚数は何故3枚なのか?を訪ねて来たので待ってもらう。


 次に手紙の内容を見せ、読める人がいない為エミンさんに読み上げながら清書してもらう。


「聞いたばかりで不確かでしたが、この村はローンフォ東にあると記憶してます。廃ダンジョンがある場合は冒険者なり王国なりに防衛を頼む事になる筈です。

 なので報告用に最低一枚、村用に一枚、後調べたりしてきますので私にも一枚いただければと思い、3枚になっています。」


「ならば、王国とギルドに3枚ずつと村と君で1枚ずつの8枚だな。王国とギルドには早馬と鳥と人で送ろうと思うがほかに意見はあるか!」


 ジーン村長は意見がないなら早速地図の複写をするとの事で、エミンさんには手紙の清書複写を3枚ずつお願いしておく。

 手紙は兎も角、地図の複写には2日はかかるとの事なので急ぎ6枚を仕上げ、その後の一枚をいただける事になった。


「あと、可能ならでいいのですが武具を調達したいのですが、村で可能でしょうか?」


「村に鍛冶屋上がりの金物屋と木工職人と革細工の職人は居るが…」


「ならご紹介頂ければと思います。」

「わかった明日朝に紹介しよう。」


 武具の調達は盾と剣にダーツの様な物がいくつか用意出来れば御の字だが棍棒もありだったな。


 鎧は無理ならオークの着てた皮鎧でいいか…


 あとはリュアスへの説明と聞き取りとステータス確認だなぁ…

 その後は村を見つつ武具の習熟とか魔法なんかも使えればいいんだがな…

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ