表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖騎士異世界冒険記  作者: ひろまさ
第零章 憧れを叶える為に
4/82

第四話 ステータスの確認

のんびり更新

 

 膝に蹴りを受けて、痛みに耐えていると少年に続いて少女二人がタックルをしかけてきた。


 膝が笑っていて、足の踏ん張りが効かないにしても少女二人の突撃位なら大丈夫だろうと、高を括ったのが良くなかった。


「「エミンせんせーをかえせー!」」


「はうっ!おうっ!?」


 ショートボブな金髪少女のタックルは、股の間にある急所にヘッドバットがきまり、同じくショートボブな銀髪少女のタックルは、あろうことか膝頭を直撃。


 少年少女のジェット◯トリーム攻撃により覚醒してからものの数十分程で、また意識を手放す事になった。




 また頭の下に柔らかい感触を確認しながら、意識が覚醒していく。

 そしてスンスンと、すすり泣く声もする。


「起きたらちゃんと、ごめんなさいしないと今日のおやつはありませんよ!」


 起き上がろうとしたら、おでこに手を載せられ起き上がりを制止される。


 どうやら起きる前に、謝らせる様だ。

 エミンさんは教会を見てるだけあるのかしっかりとしている様だ。


「セイゴさんが起きましたよ〜 先生との約束ですよリビン・ミーナ・シーナ。」


 三人は俺を見ながら鼻をスンスン鳴らしながら、

「にいちゃん、ごめんなさい…」

「「おにーさんごめんなさい…」」


 と謝ってくれた。

 いや、まぁ謝らんでもいい気はするんだがな…

 子供達もエミンさんを心配しての行動だろうし、わからんでも無いしなぁ。


 俺は三人を見ながら目線を合わせる為に起き上がる。


「リビンくんにミーナちゃんシーナちゃんだったかな?俺の方こそエミン先生に新参者なのに気安く近付いてごめんな?

 ただお兄ちゃん迷子だから、しばらくみんなに厄介になると思うんだ。だから仲良くしてくれると嬉しいな。」


 俺の言葉に安堵を覚えたのか、泣き顔が少し笑顔になる。

 子供はやっぱり笑顔が一番だな。


「さ〜て、先生はまだセイゴさんに説明があるから、三人は教会のお掃除をいつも通りお願いしたいな〜出来るかな〜?」


 エミンさんのお願いに、元気よく三人は「出来る!」と声を上げ教会に入っていく。

 エミンさんはこちらに振り向くと頭を下げてきた。


「説明の途中なのに、うちの子供達がご迷惑をおかけしました。また子供達に寛容で頂き感謝を致します〜 改めて、これからステータスボードの発行と身分登録をしたいと思います〜」


 深々と頭を下げてくれたが、悪い事なんかないし慌てるような事でもない。

 だから俺は敢えて、


「俺もこれから、この教会にお世話になる身です。出来る事はやるので何でも仰ってください。こちらの常識は無く、知識も乏しいですが、子供は笑顔が一番なのは何処でも同じですしね。」


 エミンさんは、改めて感謝をと述べ教会に案内をすべく着いてくる様に則す。

 エミンさんについていき、先ずはステータスボードの発行の様だ。


 四角い容器に、銀色の液体が入ったものが教会祭壇に置かれている。


「こちらの銀色の液体は、クリスタルと言われる魔石を砕いたものに銀と聖水を混ぜたステータスボードの発行魔道具になります。発行は教会か一部の大店商会や国の機関で出来ますが、行う際に血を一滴垂らしていただき作る事になります。」


 説明を受けながら小さい針を渡される。

 血にある情報をステータスボードに書き込んでいく魔道具だそうで更新の際に血を使うそうだ。

 受け取った針で指を指し、血を垂らす。

 魔道具が反応し、A4サイズの銀の薄い板が出来上がる。


「それでは確認をして下さい〜 わからない事などはお答えしますので聞いて下さい〜」


 出来上がったステータスボードを確認していく。

 -------------------------------

 セイゴ=ウヅキ 16歳


 称号 なんちゃって騎士

 職業

  1・町人 LV 5

  2・戦士 LV 1

  3・


 HP 68

 MP 21

 SP 45


 STR 31

 VIT 26

 DEX 18

 AGI 19

 INT 14

 MND 14

 LAK 41


 魔法

 ーーーー

 武具スキル

 棍術LV2 剣術LV1 盾術LV1

 軽装LV1 投擲LV1 格闘LV1

 パワーストライク

 バッシュ

 チャージタックル

 ーーーー

 職業スキル

 挑発

 ーーーー

 固有スキル

 言語共通化

 屈強

 冷静

 幸運

 創世神の加護

 戦神の加護

 精霊神の加護

 職神の加護


 -------------------------------


 どっから聞けばいいのこれ?

 称号は完璧に悪ふざけにしか見えないのと、職業が複数あるのは普通なのだろうか?

 あと創世神はわかるが他の加護はどうして付いたのか謎なんだが…


 取り敢えず聞いてみるだけ聞いてみるかな…


「あのーエミン先生?」


「はい〜 何でしょうか?」


「これ何ですが…」


「セイゴさん。」


「はい?」


「ステータスボードはその人の情報そのものなので〜 見せたりは基本しないで下さい〜 詐称などをした場合はステータスボードの色が黒ずんでいきますのでご注意ください〜」


「見せずに聞けばいいですかね?」


「はい〜」


「先ずは職業何ですが、複数書いてあるのは普通ですか?」


「神様の加護があるとその様なボーナスがあると聞いてますが〜一般的ではないですね〜」


「神様の加護が複数なのも?」


「……普通じゃないですね〜 ですが神様の送り子様にはよくある傾向ではあるそうです〜」


「これステータスボードの表示を隠したりは出来ないのでしょうか?」


「出来ますよ〜 だいたいの方は名前年齢職業とか以外は隠しますね〜 隠したい場所がある場合は、指でなぞるとその部分は隠れますよ〜 」


 ふむふむ。

 書かれている文字にそって指をなぞると、その部分が赤字から黒字に変わる。

 黒字は隠している状態の様だ。


 にしても、気になるのは職業の戦士が何故あるのかだが…

 まぁ後で、神様のサポートで貰ったステータスで注釈付きで見れるらしいから、詳しく調べるのは後ででいいな。


「ステータスボードを人に見せていい状態であれば、身元の保証を追加しますので〜 」


 エミンさんに頷き、ステータスボードを差し出す。

 エミンさんは、紙を取り出すとステータスボードに当て血を垂らす。

 すると、ステータスボードの称号の上の欄に、


 創世神樹教会ローンフォ支部

 保証人:エミン=クルケット


 と表示された。


「これで、身元の保証も出来ました〜 保証人と身元の欄は隠せない様になってますので、町などで衛士に止められる事は無いですよ〜」


「ありがとうございます。先程言った通りしばらくこちらに居たいのですが、可能ですか?」


「可能も何も、そのつもりですよ〜 それに今日からここがセイゴさんのお家です〜 遠慮はなさらないでください〜」


「わかりました。」


「敬語も遠慮の内ですよ〜?」


 エミンさんはニッコリ笑顔で手を差し出す。

 俺も、差し出された手を握り返し、


「……お世話になるよ。エミンさん。改めてよろしく。」


 今日から、ここが新しい家になるようだ。

 今後どうするか、しっかりと決まっていないが、お世話になりながらお手伝いをしつつ此所での生活になれて行こう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ