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聖騎士異世界冒険記  作者: ひろまさ
第一章 サードリア王国オーク騒乱
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第十三話 武器鍛錬と精霊の報告

のんびり掲載

 

 ブラウニアはミーナ、シーナと一緒にいる。

 ぶらちゃんと呼ぼうとしたら、遠い目をされた。


 さて、アイテムバックを持ち庭にでる。

 庭は教会の入り口を出て直ぐにある創世神樹側ではなくその反対側になる。

 武器の調子をみるために広い場所が必要である。


 庭に行くと、リビンが矢筒に矢なしのショートボウを持ち、弓を構え、矢があるつもりで射っている。


 リビンに声をかけると、いつもやっている習慣なんだとか。


 集中の邪魔になる様なら言ってくれと、伝えてバックからナックルガードと手斧と木剣を取り出す。


 アイテムバックから武器を取り出したからか、見ていたリビンが興味津々だ。


「にいちゃんは、精霊士じゃないのか?リュアス様と契約をしたんだよな?

 精霊士の武器って、魔法と護身用に短剣を使うって昔お母さんから聞いたんだけど。」


「ん、そうなのか?というか気にしてなかったが、お父さんとお母さんが居て不思議じゃないわな。

 リビンのご両親は?」


「3年前に、お父さんてお母さんが国に呼ばれてから行方不明になっちゃったんだ…

 冒険者だった見たいで、オレが産まれたのと同時に活動をやめて、ルマ村に移り住んだんだって言ってた。」


 どうやらジーン村長の仲間で、お母さんがエルフの精霊士で、人族のお父さんが狩人をしていたそうだ。


 因みに後ろからリュアスにも、

「戦士と精霊士が最初っからある人は稀有よ。」

 と言われたが、精霊士に関しては緊急措置なんだし仕方ないと思うんだが…


 リビンに戦士と精霊士どっちもあるけど、戦士だから色んな武器を試してみたいんだと、教えてナックルガードを両手に着ける。


 金属のナックルガードは重みがあり、振り回すには少しやりづらいが試す。


 武器を持つと、戦神の加護が働くのか、構えが自然とでる。

 左手を前にし、右手は胸元周辺にし足幅も開きすぎない程度に開く。

 恐らくだがボクシングのフォームに近い、何かになっているんじゃないかとは思う。


 昨日のオークを想定し、左でいなし払いジャブの様に距離を計り、隙を見て蹴りか右手からパンチを繰り出す。


 ある程度身体を動かし、呼吸を整えると左手のナックルガードはそのままに、手斧を持ち構える。


 右手は昨日の様に流す様に後ろだが、ナックルガードを盾に見立て、手持ち武器を持つとオーク戦の時の構えになるみたいだ。


 棍棒と違い、叩き斬る為の装備の為か手斧は振り難い。

 ただ、無いよりは良いと考え、改めてオークを想定しつつ斧を振るう。


 隙を見つけ出し、斧を振るうのも昨日と同じだが、ナックルガードを盾代りにしているからかしっくりこない。


 ある程度振り終わりナックルガードを外し斧だけにする。


 構えは変わらないが、避けるか斧で防ぐ型になりそうだ。

 恐らく、憧れが先行しているのだと思うが盾がないのがしっくりこない。


 最後に斧をしまい、木剣を右手に持つ。

 構えると、やはり右手側を後ろに流す型になる。

 切り、払い、突きとある程度降っていると三の鐘が鳴る。

 どうやら、もう夕方前になる様だ。


 武器をしまい、息を整えると色んな人が見ていた。うちの子供達三人以外にも子供がいて、ジーン村長と数人の村の大人とエミンさんも居る。


 首を傾げていると、今日は教会で子供達のお勉強会だったのだそうだ。

 子供達をエミンさんに預け、庭で話そうとしたらナックルガードを持ち、練習をしている俺を見て、見ながら話をしていたそうだ。


 集中を切らさず、真剣に武器を振るう姿をみて感心しつつも武器を扱うのが様になっていたらしい。


「みなさん、恥ずかしいから声をかけてくださいよ。」

「いや、声はかけたし見てるぞと言ったら、わかりました、どうぞ。だけ言われたよ。」

 と大人たちから苦笑が漏れる。


 集中し過ぎだろ、俺。

 今まで触った事のない武器を振るうのは、たしかに楽しかったが、もう少し余裕を持つべきな気もするな。

 鍛錬がてらに武器を振るっていたのだし、集中してる分にはいいのだろうか?


 そのままみんなは、子供達と一緒に広場に行くそうだが、薪拾いは暫く無しで単純に広場で遊ぶだけらしい。


 ついでだからと、ついていく事にする。

 というかリュアスに行けと言われた。

 子供を見守りたいからなのか、目が真剣だ。


 エミンさんとミーナ、シーナが手を繋いでリュアスはエミンさんの後ろをついていく。


 リビンは何故か俺と一緒で、斧は重くないのか?剣を振るうのは簡単なのか?と色々聞いてくる。


 簡単ではないが、弓を扱うなら短剣がいい気はするので伝える。


 弓を使う以上、接近戦をするのは緊急時のみだし、一人でなら罠や狙う場所を眼や頭、心臓などの急所にしないと、危ないと考えている。

 なので素人意見だがと、付け加え伝える。


 リビンは矢を射るのは村の狩人が一緒じゃないと出来ないそうだ。

 ただ本人は気付いてないが、既に狩人の職があり町人もある事から、加護を受けているか何らかの原因があるのだろう。

 伝えずにいるべきだとは思う。

 2年後には準成人として、ステータスボードを見てエミンさんと相談するだろう。



 広場に到着し、みんなが遊ぶなかリュアスが川に行きこちらに来いと手振りをする。


「ここに水氷の精霊が居るのよ。今呼んでるから挨拶してあげて。」


 それで呼ばれたのか俺は。

 少し待つと、川の中からスーッと水色のロングヘアにドレスを着た美人が出てくる。


「リュアスじゃん。どったの?今日も子供尾け回してんの?」


 精霊は濃いのが多いのか。

 ロングヘア美人でドレスでギャルっぽい。

 水氷の精霊だから、お水の人か?

 にしても、精霊は属性もすごいな。

「なぁ、水氷の精霊と聞いたが、水も氷も扱うって事だよな?精霊には複数属性が標準なのか?」


「セイゴ。精霊は成長すると備える属性と、それに対する場を整えるのが基本よ。私なら最初は土の精霊で森に居たから木の精霊に成長した時に、水を得たと言う具合ね。まぁ水の精霊じゃないから、属性として相性が合うだけで、魔法としては使えないわ。」


 俺とリュアスが視線を交わし会話をしていると、水氷の精霊も気付く。

 目の前の人間は、精霊を知覚することができるのだと。


「リュアスまって。こいつ凄いじゃん!意思疎通だけでも稀有なんに、見ることもできんの!?」

「触るのも出来るわよ。」

「ホントに!?」

 精霊同士盛り上がっているが、なんで呼ばれたんだ俺は。


「リュアス。俺と水氷の精霊を引き合わせた理由はあるのか?」

「水の精霊は基本、補助と回復を担えるのよ。

 この子は私と同じ中位精霊だから氷での補助と攻撃も出来るから。

 精霊士は風か水の精霊と初期契約するから、気にはしてたのよ。」

「リュアスは昨日、助けてくれたんだ。それに子供らにも優しいし、エミンさんとも仲良く出来てるし知識も豊富だから助かってるぞ?」

「それは重畳だけどね。折角精霊神様の加護があるのだから、出来る事はしとくべきよ。」

 加護を聞き、水氷の精霊は固まる。

「神さま、加護与えたん?人に?エルフじゃなく?人に与えたのって初めてじゃないん?え、これ優良物件じゃん!」


 おい、身も蓋も無いな、この娘。

「リュアス。流石に物件扱いは困るぞ?契約は助かるかもしれんが、それ以上に出会って間もないのに物扱いされるなら俺は嫌だぞ?」

 失言だと気付いたらしい。

 急にアワアワしだす水氷の精霊は、見た目相応には見えて微笑ましいが…


「セイゴは今後、冒険者をするのよね?なら逆よ。

 セイゴにとっての優良物件なのよ。

 それに、アナタは色々と異常だからね。昼の武器の扱いも明らかに駆け出しが出来る事じゃないもの。

 この子はこの機会逃したら、契約出来ないだろうから、してあげて欲しいのよ。」


 ふむ。

 まぁ、協力してくれるならいいか。

「水氷の精霊さん。協力として契約してくれるか?」

「アタシがお願いする立場だよ!アタシで良ければ契約してほしい!」

 なら決まりかな。


 名前を教えて契約のために目を瞑る。

「水氷の精霊、エステル。アタシはセイゴ=ウヅキを導く一助の水となる事を、契約するよ。」

 契約と同時に氷が針になり繋いだ手の親指から血が流れる。

 そして繋いだ手からエステルに向かい血が流れ混じる。


 手を離し、意識するとエステルとも繋がりが出来ている事を確認する。

 契約は完了したようだ。


「改めてよろしくね?セイゴ。」

「こちらこそな、エステル。」

「あとは風、雷、火かしらね。」


 ん?

 増やすの?

 なんで?

「何不思議そうにしてんの?リュアスも全属性分揃えるつもりで、契約させてるんよね?」

「そりゃそうよ。精霊神様の加護があるならいずれ必要になるわ。」


 ん?どういうこと?

「セイゴには言ってないけど、精霊神様の加護か祝福は精霊戦士の取得条件の一つよ。

 で、もう一つは六芒属性を扱う精霊ね。」

「精霊戦士になると騎士とかの下地になるしね!」


 なるほどな。

 リュアスよ。

 次からは相談しとくれ。


 広場に向き直ると、リビン、ミーナ、シーナが何故か俺を見て待っていた。


 どうやら精霊と話したいらしい。

 一人増えたんだが大丈夫かなぁ…


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