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NEW・アルカディア!  作者: 祝 冴八
[DAY8]偽物だって這い上がれ
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エピローグ


「ええっと、マニ、よかったの? アルカディアを放っておいて」


 少年は、目の前の扉を閉めながら、食器を片付ける少女に振り向いた。


「ええ、悩んだ末です」

「ふーん……うーん、今でもアルカの近くにいると思うと……」


 少年は軽く握った手を顎に当てる。


「ふふ、不安なんですかエルさん? 珍しいですねぇ」

「……マニには関係ないことだよ」

「——ま、アルカディアの思考は許せませんが、話を聞く限り、彼女はただ従わせられていただけの様ですので」


 ふーん、と少年が瞬きした。少女は台所に肘をつき、遠い場所を見つめた。


「彼女が学校に行くのは……きっと、彼女だけでなく、アルカさんも人間側も、望んでいることでしょうし」


 そんな彼女に、軽く少年が肩をすくめる。


「マニ、なんか最近変わったね」

「なんですか? 人はいつでも変われるものですよ」

「はは、誰のおかげかな」


 彼らはお互いに、あの屈託のない笑顔を思い出し、笑みをこぼした。



「ヘックショイゥオイラッシャア‼︎」

「活きの良いくしゃみだな……風邪引いたのか?」

「いや、そういうわけでは……うーん、なんだろ——?」

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