5-J 会心⁉︎ 届け届けも今のうち!
5秒で分かる前回のあらすじ
「綺麗事」
「『シネストメイト』……『インパロールミシィ』ィィィィィィ‼︎」
太い光線が直線を描き走る。
しかし、メノスはひらりと上方へかわした。
「まっ…………だダァッ‼︎」
衝動によって重くなっている槍を、無理矢理引き上げる。すると、私の光線もまた弧を描いて上方に曲がった。
惜しくも彼には当たらない……だが、ロートスの木の、幹の塊に衝突したのが運命だった。
その時、側で身構えていたメノスが、何かを察したのか、私から離れ始めた。
——ピシュンッ
何かが音を立てて、メノスの顔スレスレを通り過ぎた。
私は自分の魔法の衝撃と光のせいで、意識を向けづらかった。その中でもしっかりと確認できたのは、銃弾の姿であった。
そして、我々の真下で、エルが狙撃銃を構えていたのを見た。
それだけ確認してから、私は私の槍先に集中する。
——するとどうだろう。魔法の光線の光に混じり、幹の間から強く、また強く点滅する光があった。
私の握る槍も、それを指して動かなくなった。
——パキンッ……! パキパキパキパキッ……
何かがひび割れる音がしたかと思うと、視野全体にカッと白い光が広がった。
通り過ぎる爆発音。思わず目をつぶって、身体を収縮させた。
——次に目を開けた時……そこに、大木は無かった。
「……えっ…………?」
——何が起こったのだ。私は記憶を巡らせる。自分が魔法陣を使って放った光が、ロートスの木の核に当たったのは覚えてるから……
つまりその結果、ロートスのハイジュウ化が解けたのだと気がついた。
「えっと…………あ! そうだ、メノスはっ⁉︎」
私は辺りを見渡す。すると、ロートスも無くなり、捕まる場所を失ったメノスが、重力に従って落下するところを見つけた。
「メノス!」
咄嗟に羽を畳み、急降下する。彼の身体のどこか一部でもこの手の中に。そう腕を目一杯伸ばし、奮闘しようとした。
——ところがその瞬間、突然の強い目眩が私を襲った。
「……ぬぁ……ぐッ…………ぁ」
意識を無くすのに、思考は必要とされなかった。
私はついに、頭から落下しながら、瞳を閉じることになった。
眠る瞬間、自分の手の甲が霞んで見えた。
眠る瞬間、誰かが私を呼んだ気がした。
眠る瞬間、私は悲しみを感じた気がした。
眠る瞬間、私は————
*
次に目を覚ましたのは、見知らぬ部屋のベッドの上だった。
「————はぁっ⁉︎」




