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海の防人~2022 日中開戦~  作者: 呉提督
33/48

オペレーションサンダー

2022年 4月24日 07:00


少し雲が見え隠れするものの、好天の朝。

しなの以下第一護衛艦隊は宮古島沖100kmに

展開を完了。

作戦準備は整った。


「艦長。」


「うむ。当時刻をもって『オペレーションサンダー』を

発動する!

スパロウ隊、ファルコン隊、発艦開始せよ!」



しなの甲板に並んだF-35JBがエンジン出力を

一気にあげる。

しなのは風上に向かって全速力で直進する。


隊長機の岩本機が発艦したのを皮切りに

全10機が無事発艦を完了した。

綺麗な扇形編隊を組み、北の空へ消えていく。


しなのには4つの戦闘機隊がある。

一番隊:スパロウ隊

二番隊:ファルコン隊

三番隊:ホーク隊

予備隊:スワン隊


岩本は一番隊並びに合同隊を組む時の隊長を任されている。



「峰山一佐、岩本三佐とはどんなパイロットかね?」


しなののウイングで艦長の大空が

隣の峰山に尋ねる。


「優秀なパイロットです。ただ・・・・」


「ただ?」


「彼は高知震災の経験者です。

人の命を奪うことに抵抗があります。

それが実践ででなければいいのですが・・・・」



艦長はそれを聞いて苦笑した。

そしてこう言った。


「人の命を奪うことに抵抗がないほうが異常だよ。

大丈夫。彼は撃つ。」



大空はもう一度空を見上げた。

戦闘機はすっかり見えなくなり、10の飛行機雲も

どんどん薄くなって青空に溶けていった。





・・・・


『敵機探知!殱15、3機!こちらに向かってきます!』


殱15は中国の国産戦闘機だが、ステルス性、

速度、運動性などすべてにおいてF-35には劣る。

こちらは60km先から識別しているが、

殱15側は早期警戒機がいない場合、10kmまで

迫らないとF-35を発見できないとされている。

実際、向かってきてはいるが、撃ってはこない。

こちらは雲の中にいるため、視認も難しいだろう。


『隊長!攻撃許可を!』


『まだだ!』


距離はぐんぐん詰まるが、それでもこれだけ

離れていたら当たらない。


40kmまで接近したところでファルコン隊が多良間島方面へ

転進。スパロウ隊の5機が宮古島上空を解放すべく

殱15との戦闘体制に入った。



『敵機視認!ミサイルロックオン完了!』


敵機はまだこちら側に気がついていない。

距離にしておよそ15km

3000m上空から最高の奇襲の形となった。



『ウェポンズフリー!全機攻撃開始せよ!』



その言葉と同時に5本の空対空ミサイルが

F-35の翼下から飛翔した。

殱15は慌てて回避行動にはいるが、遅すぎた。



『敵機全撃墜を確認!』




ミサイルが敵機に吸い込まれていく。

同時に殱15はバラバラに砕けちり、その残骸だけが

むなしく海に消えていった。


20分後、多良間島上空の殲20,2機と

早期警戒機空警500もすべて撃墜されたとの

報告が入ったのだった。

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