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海の防人~2022 日中開戦~  作者: 呉提督
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かわりゆく日常 2

「おい、日本はいったいどうなるんだ?」


「戦争するのか?」


「戦争になったらどうなるんだ?ここもミサイル撃たれるのか?」


「ボロボロに滅ぼされるさ。オスマンみたいに。」


集団的自衛権を含む安保法が採決された日、

クラスは荒れていた。

だが、的を得ていない発言がほとんどだ。



「おい、和也、日本どうなるんだよ!?」


クラスに入るなりの質問。和也はあきれながら答える。


「戦争になんてならねえよ。集団的自衛権の内容読んだか?

『我が国と親密な関係にある国が攻撃を受け』って書いてあるだろ?日本は侵略なんてしねぇよ。

だいたいAAS(強襲揚陸艦)もトマホークも持たない

自衛隊がどうやって侵略するんだよ?」


ため息をついて席に座る。

それを聞くとクラスメートも席に戻ってしまった。



・・・・

放課後


「へえ~そんなことがあったんですか。」


サーブの練習をしながら和也は後輩と話す。


「にしても先輩は詳しいですね。そういうの。私はさっぱりです。」



といいながらも自分の話を聞いてくれる彼女が和也は

好きだった。


「そういえば先輩、7月に花火大会がありますよね?」


「そうだな。」


和也たちの通う私立高校では毎年7月に1週間の学校祭があり、

最終日には花火が打ち上げられるのだ。


「一緒に見ませんか?」


「別に構わないが・・・・。」


「約束ですよ?」


「もちろんだ。」


その日はラケットを100回振って、部活は終わった。



・・・・

6月頭


学校祭の準備が本格的に始まった。

3年生はステージでクラス発表をするのが伝統だった。


「なあ、和也。お前、あのマネージャーに告っちまえよ!」


「そうだぞこのリア充!羨ましい。爆発しろ!」


休憩中、友人にいじられる和也。

それを聞き流しつつ、こう言った。


「告白なんて考えたこともなかったな。」


「おいおい、マジかよ。」


「そりゃないだろお前ww。」



~告白してもいいのかな?七美?~


6月にしては珍しい青空に和也は優しく語りかけた。


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