三章 『宣戦布告』
馨
[人数が増えたので書きかた変えました。]
白紙
『うわっ、本当に変わってる。』
海
〔凄い!これで一段と白紙さんをイジメやすくなった〕
けーさん
〈・・・あれ?なんで俺は圭なのにけーさんになってんの?〉
馨
[あぁ、初期メンバーは俺が設定したんで]
鈴
(わかりやすいね。馨。ところで今の人数って何人?)
そこらへんの人
{そういや、まだ創始者以外見てないッスね}
馨
[えっと、今は48人程度いますよ]
白紙
『もう50人近くいるんだ。でも見てないのは何で?』
馨
[ここは創始者以外入れないチャットなんですよ]
鈴
(そんなのあったんだ!知らなかった~)
けーさん
〈これ圭にできない?〉
そこらへんの人
{できませんッスよ。}
白紙
『ハハハ。ってこんな事を話してる暇じゃないです』馨
[そういや、俺もだ。]
鈴
(私も)
けーさん
〈皆もですか?携帯が消えた・・・〉
そこらへんの人
{やっぱり皆もッスか}
シルバー
【いない。いない】
馨
[どういう事だ?]
海
〔臨時更新じゃないらしいですね〕
白紙
『誰かの意図的な策略』
馨
[間違いないでしょう。]機械人間
《情報によるとこの都市全体に広がっているそうです》
鈴
(原因は闇ヒコーキ)
馨
[鈴。なんでそんな事が言えるんだ?]
鈴
(都市中にメールが来てる。闇ヒコーキから)
海
〔・・・本当だ。しかも、紙ヒコーキへの入り口になってる?〕
白紙
『闇ヒコーキが紙ヒコーキに攻撃してきたという事でしょうか』
けーさん
〈闇ヒコーキ。チーム食いか。〉
馨
[ヤバイ。このメールからウイルスが入って来てる!]
そこらへんの人
{それって、入ってる人のパソコンにも入ってくるって事ッスよね?}
鈴
(そういう事。馨!どうするの?)
馨
[一端強制立ち入り禁止します。]
――――――――――――「こんな時に役にたつなんてな。」
パソコンをいじくる。
少年―馨は紙ヒコーキのサイトを強制アクセス禁止にして、ウイルスを消去して
いた。
「このウイルス、改造されてる。これって自滅式?」おもいっきり宣戦布告だな
。
何もしなくてもドンドン消えて行くウィルスを見ながらため息をつく。
リーダーになったからにはこのチームを守らなくてはいけない。特にリーダーな
んてやる事もないって安心してたのに、闇ヒコーキになんで狙われなきゃいけな
いんだよ。
くそっ。
ウィルスが完全に消え、アクセス禁止を解除する。
あ、あれ?目眩が・・・
そのまま倒れていった。
――――――――――――死神
『これから新たな作戦を開始する。』
鎌鳴
『ふーん。なにやるの?死神よ』
血桜
『死神!さっさと言えよ』刃欺
『まぁ、落ちちきなよ。血桜。作戦は焦って失敗したら死亡だよ。』
死愛
『早く言え。』
鎌鳴
『そうだよ。紙ヒコーキに阻止されたらどうするんだ?』
拘殺
『紙ヒコーキが止められると思ってんの?怖がり?鎌鳴』
鎌鳴
『ふざけるな』
死神
『言い争いしてんな。』
拘殺
『はいはい。すみません。』
漆夜
『やーい。怒られてやんの』
刃欺
『漆夜。黙りなさい』
漆夜
『ちぇ。はーい』
血桜
『早く命じろよ。死神』
死神
『ここで命じる気はない。明日の02:00に集合だ』
鎌鳴
『集合ね。』
刃欺
『手間のかかる事だ』
死愛
『場所は?』
血桜
『めんどくせぇー』
漆夜
『初めての集合だね。皆初対面か』
死神
『場所はセンタリービル地下3階の大広間だ』
邪険
『センタリービル』
漆夜
『あ、邪険いたんだ』
血桜
『2時か。』
刃欺
『後、一時間。』
拘殺
『楽しみだな。お前等がどんな奴なのかがな。』
死愛
『行く。』
鎌鳴
『死愛、早いな家遠いの?』
死愛
『察しろ』
刃欺
『漆夜、行きますよ。』
漆夜
『えー、もう?』
拘殺
『お前等の関係って何なんだ?』
血桜
『ああ、たしかに気になるな』
漆夜
『えっとねー。』
刃欺
『ただの知り合いです』
漆夜
『知り合いだよ。』
鎌鳴
『そうなんだ。ところで邪険はいるのか?』
邪険
『いる。』
鎌鳴
『お前、もうちょい話に参加しろよ・・・』
血桜
『鎌鳴って優しいんだ』
鎌鳴
『血桜、勘違いするな』
邪険
『俺はタイピングが遅いだけ』
拘殺
『何を勘違いするんだよ』鎌鳴
『ああだからか。』
血桜
『もう、俺も行くか』
邪険
『行く』
拘殺
『無視すんなよ。じゃ、またあとで』
鎌鳴
『じゃあな』
チャットルームには誰もいません。
チャットルームには誰もいません。
残骸
『俺も行くのか・・・』
酷魔
『あたしもね』
残骸
『行くか。』
チャットルームには誰もいません。
チャットルームには誰もいません
死愛
『こいつ等も所詮は同じ人間か』
死神
『死愛様』
死愛
『死神役、ご苦労。』
死神
『私は・・・』
死愛
『お前は来なくていい。じゃあな。』
チャットルームには誰もいません。
チャットルームには誰もいません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・――――――――――――
「はっ!べ、ベッド?」
・・・いつの間に寝ていたのだろう?無意識?無自覚?
「馨、起きたか。」
「た、太一。」
ベッドに横たわってる体は妙にダルかった。
「まだ寝てろ。熱でてるだろ?」
熱?あ、思い出した!俺、パソコンやってるうちに倒れちゃったんだった。
「あれ?でも太一なんで外に?」
俺は携帯(人型)を基本的に閉まっているため太一が外に出て来ることはない。
「なんでって、お前俺のこと出しっぱなしだっただろ?」
・・・?あ、そういえば太一学校で消えて
「お前、どこに行ってたんだよ!」
「暑くなるな。落ち着け。病人が」
携帯(人型)に看病される日が来るとはな。
「俺が何処に行ったかは言えない。いや、言い方悪かった。言えないというより
わからないんだ。気がついたら真っ白な世界。携帯の中にいたんだ。お前のじゃ
ない誰かのな」
太一は気のせいか疲れているように見えた。
気のせいだ。携帯は疲れないんだから。
「馨は気にしないで寝てろ。」
「そういう訳にはいかない」
布団を退かし立ち上がる。「家事がある」
「ったく。家事なら俺に任せろ」
そう言い太一は台所へ。携帯が作る料理・・・機械?それともオイル?
「出来たぞ。」
「早っ!」
出てきたのは豪華な食事。焼いてあるものがある。
「お前、火使った?」