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色んなお話を読んでみた  作者: 旧河
第3部・自分で物語を作りたくて色々読んでみた
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『呪われた人形と人食い人形(?)』…第4章・脱出作戦

お菊は、守護霊の言葉に息を呑んだ。自分が原因で、人食い人形のトラップが暴走するかもしれない――それも、河上家どころか世界を滅ぼすほどの危機を招く可能性があるという。


「私の…所為で…?」


彼女の声は震えていた。長い旅の中で、数々の不幸を撒き散らしてきたが、世界を滅ぼすなどというスケールの話は経験が無い…お菊はパニックになりかけていた。


守護霊は静かに、だが厳然とした口調で続けた。


「お前の呪いは、確かに強力だが、この家の者たちには通じぬ。私が守っているからだ。だが、あの人形…ブラックホールの器は、お前の邪な力を敏感に感じ取っている。お前の存在が、トラップを刺激し続けているのだ。このままでは、遅かれ早かれ、取り返しのつかぬ事態になる」


お菊は棚の上の人食い人形をちらりと見た。無表情な顔と大きく開いた口。そこに封じられたブラックホールが、まるで彼女を嘲笑うかのように静かに息づいている気がした。


「…この家に私の居場所はないか…。ならば、逃げるしかない!」


「その通りだが、簡単にはいかぬ。お前の呪いの力が動けば、トラップが即座に反応する。ブラックホールが目覚めれば、お前もこの家も…最悪の場合、力が際限なく広がり、世界を呑み込むだろう」


お菊の身体が、凍りついたように固まった。


「馬鹿な…!なら、どうすれば良い…?」


お菊の縋るような言葉に守護霊の目が、わずかに柔らかくなった。まるで、長い年月を生き抜いた老人のように、深い知恵と慈悲がその視線に宿っていた。


「方法は…ある。ただ…お前には少々、受け入れがたいものかもしれぬがな」


「方法があるのか?それは何だ?言ってみろ!」


守護霊は一瞬、沈黙した。その視線は、お菊の心の奥を見透かすようだった。やがて、彼はゆっくりと口を開いた。


「うむ、それはな…」


次の瞬間、お菊の顔が真っ赤に染まった。守護霊が提案した内容は、彼女にとってあまりにも予想外で、恥ずかしいものだった。彼女の長い黒髪が、まるで感情に反応するかのようにざわめき、彼女は思わず声を上げた。


「なっ…何!?そ、そんなことを…!冗談だろう!?」


守護霊は静かに微笑んだ。


「冗談ではない。この方法なら、お前の呪いの力を抑え、人食い人形のトラップを刺激せずに済む。効果は…保証しよう」


お菊は顔を覆い、棚の上で身を縮こまらせた。彼女の心は、羞恥と葛藤で渦巻いていた。だが、確かに…守護霊の提案は、彼女の呪いを封じ、この危機を回避する可能性を秘めているように思えた。


「くっ…何と言う事を……しかし……」


彼女は唇を噛みしめ、決意を固めようとしていた。だが、その前に、彼女は一つだけ確認したかった。


「本当に…本当に…それでうまくいくんだな?」


守護霊は静かに頷いた。


「お前次第だ。だが、時間はあまりない。人食い人形は、すでにわずかに反応を始めている」


お菊は再び人食い人形を見た。その無表情な顔は、依然として何も語らなかったが、彼女には確かに感じられた――その奥に潜む、底知れぬ闇が、じわじわと目覚めつつあることを。


「…やるしかない…のか…」


彼女の声は震えていたが、そこには決意が宿っていた。


そして、守護霊の提案を受け入れたお菊は…

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