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七月  作者: 猫神 星狐
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豸医∴縺ヲ縺励∪縺域カ医∴縺ヲ縺励∪縺域カ医∴縺ヲ縺励∪縺

7月1日

ジージージー

少し早い暑さが蒸しかえる部屋で蝉の音で目を覚ます

「煩い…」

現在午前10:30。土曜日だとは言え、月初めからさすがに寝すぎだ。とは言え、昨日…今日の朝方寝たのが午前3:00なことを考えると妥当な時間ではあるのかもしれない。

「頭痛てぇ…」

軽いタオルケットを引きはがし、汗ばんだ体を起き上がらせる。

「ん…?」

目元を触り、自分が泣いていることに初めて気づく。

「なんで…オレは泣いてんだ?」

記憶がない。友達とゲームをしていたこと以外…

「あっ…」

どうやら寝落ちしてしまっていたようだ。大量のメッセージが通知欄を埋め尽くしている。

『おーい寝たのか~』だとか、『反応しろ~レイ~』みたいなものばかりだ。

  レイ『ごめん。寝落ちしちゃったみたい』

アーサー『おいおい!こないだもやってただろ!気をつけろよ!!』

  瑠璃『そんなこと言わない。明日が日曜日だからいいけど、

     普通は寝なきゃいけない時間だったんだから』

アーサー『自分も起きてたくせに言うなよ』

  瑠璃『何?悪い?私は定時制だからいいのよ』

  レイ『あはは。ちゃんと寝るよ』

ネット…ゲームで知り合った友達だ。

アーサー『そうだ、今日の昼間から新しくボスが追加されるだろ?

     それ一緒に討伐しようぜ!』

  レイ『いいよ。お昼ご飯食べてからになると思うけど』

  瑠璃『私はパス』

アーサー『えーなんでだよ』

  瑠璃『今から課題やって寝るから。ボスの周回方法編み出しといてよね』

アーサー『おいおい、うちの主な火力源はおまえなんだぞ⁉』

  瑠璃『まあどうにかなるっしょ』

アーサー『うぐぐ…レイもなんか言えよ!!』

  レイ『瑠璃お休み。課題はちゃんとやっておこうね』

  瑠璃『はーい。じゃおちるわ』

アーサー『レイはいつもやさしいな』

  レイ『そうでもないよ』

アーサー『いややさしいね』

よくわからない押し問答が始まった。

オープンワールドのゲームなのだが、定期的に新ボスが追加される。それの最前線を担う攻略組と呼ばれているグループの一つだったりする。

プルルルルルル…

  レイ『あ、ごめん電話なってるから落ちるね』

アーサー『おうよ。また後でな』

家電がうるさく啼いているのを宥めるために手に取る。

「もしもし、田辺零君のお家ですか?」

「もしもし。××先生、田辺です」

「ああ、よかった。できることなら直接話したかったからね。結局進路は決まったのかい?」

「いいえ…まだですね…」

「う~ん…早めに決めておいてほしいところだけど、無理強いはできないしなぁ…」

「…なんかすいません」

「いやいや、君は悪くないよ。まだ何人か決めれてない人はいるしね。ただ君はもう少し勉強した方がいいよ。さすがに10教科中ほぼすべて赤点かギリギリ回避じゃちょっとまずいからね」

「はい…わかってます…」

「うんそれじゃあ、次の子に掛けなきゃいけないからまたね」

「失礼します」


レイ…田辺零はとにかく勉強ができないでいた。時間的にできないではなく、点数的にだ。IQ的に頭は悪くない。特段、障害があったりするわけでもない。だけどどうしても点数が、綺麗事を競うテストが取れないでいた。

「これ以上どう努力しろっていうんだよ…」

問題用紙から語句回答の問題はすべて消え去った。おのずと全ての全てが記述形式の問題になったのだ。必要最低限の語句は小テストにて確認させられ、ある一定以上の水準でないと再テストであった。零は一度も再テストになったことはなかったが。

「消えてしまいたい…」

”この世から存在ごと消えてしまいたい”それが零がここ数か月思っていたことだった。その思いは日を重ねるにつれ強くなっている。


アーサー『どうした?いつもより動きが悪いぞ?』

  レイ『あ、ごめん考え事してた』

アーサー『さっきの電話先生からだったのか?』

  レイ『うん』

アーサー『またなんか言われたのか。気にしなくていいぞそんなもん』

  レイ『そうできたら楽ではあるんだろうけどね』

いつもどこかにあの先生が爪弾き己に打ち込んでくる言葉が引っかかっていて、それを振り切ることができないでいた。

アーサー『とはいえ、ちゃんと働いてもらうぞ。あのボスの素材で作れる

     武器防具結構強いんだからな』

  レイ『善処するよ』

火力源である瑠璃がいないことで火力を出すのはレイが担当していた。アーサーは完全なタンクビルドになっているため、攻撃しても初心者とほぼ同じ威力しか出ない。レイは速さに関するパラメータを上げ、敵を翻弄または、弱点へ攻撃して相手を怯ませる役割を担っていた。瑠璃はアーサーの真逆。攻撃力全振りだ。中ボス程度の通常攻撃で普通に死ぬ。

  レイ『ねえアーサー、ちょっと試したいことがあるんだけど』

アーサー『いいぜどんなんだ?』

  レイ『ちょっとな…』

今回のボスは異形…一言でいえば、人型でないのだ。相手の攻撃は物理的な攻撃が多く、魔法系統の攻撃をほぼ使わない。ただし、隙がない。攻撃の合間がなく攻撃しに行けない。瑠璃で強引に破りに行く方法もあるにはあるのだが、怯まない可能性すらあるのだ。

アーサー『は?俺にあのでけえやつの攻撃を流すんじゃなくて受けろって?』

  レイ『うん。パリィができるスキルでね』

アーサー『俺がパリィ苦手なの知ってるよな?』

  レイ『うん』

アーサー『それをやれって?』

  レイ『うん』

アーサー『え~~~~~~…やるけどさぁ…』

相手の攻撃をパリィできれば相手を怯ませられる可能性だってあるのだ。その瞬間に相手の弱点を探す。そこを瑠璃が来たら突いてもらおうと思っている。


  レイ『3,2,1、今!』

アーサー『うおらっ!!』

女子である瑠璃がいないのでボイスチャットに切り替えてタイミング練習をしていた。

アーサー『あー!!!!半分以上HPきえたぞ⁉』

  レイ『ちょっと早いね』

アーサー『ムズイんだって⁉やってみろよ⁉』

  レイ『うん?』

プレイヤースキルが問われはするが、魔法を除いたどの属性でもタイミングを合わせればできる。

  レイ『3,2,1はい!』

キィンと大きな音がし、相手が弾かれる。やはり防御値が低いからだろう、パリィできてもこちらに入るダメージが大きい。

アーサー『なんでできるんだ?』

  レイ『たまにソロでやるから?』

ソロでやっているとパリィできるかできないかで効率が結構変わってくる。ダメージはやはり痛いが。

アーサー『なんかコツとかあるか?』

  レイ『タイミング?』

アーサー『あ、プレイヤースキルですね…』

そこまで難しくない気はするけど…


  瑠璃『で、結局周回できるようになったの?』

アーサー『来て一発目からそれかよ』

  レイ『まあ一応できてるけど、まあアーサーによるかな』

アーサー『さすがにあんだけ練習したからできると思うぜ』

  瑠璃『じゃあ行こうか』

  レイ『うん、わかった』

アーサー『あいよ~』

結果、一時間くらいで30回くらい倒した。俺たちだけでやったら一時間で10回が限界だったのに…

瑠璃の超特価した攻撃力がボスに刺さり、一回2、3分で終わってしまった。

アーサー『やっぱお前の火力チートだろ』

  瑠璃『ちゃんとやってるわ』

  レイ『もうそろそろ落ちるね』

アーサー『おう!俺も装備だけ作ったら落ちる』

  瑠璃『え?私まだしたりないんだけど?』

アーサー『自分で回りやがれ』

  レイ『じゃあお疲れさま』

ゲームのタブを閉じ、パソコンの電源を落とす。左側に置いていたスマホを手に取る。

「えっと明日は…特に提出物はないか」

風呂に入り、晩御飯を食べ、歯を磨き、布団へ転がり込む。

「おやすみなさい」



豸医∴縺ヲ縺励∪縺域カ医∴縺ヲ縺励∪縺域カ医∴縺ヲ縺励∪縺

続きはいつできるかわかんないです。

きっとこれも含め面白くないので期待しないでください

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