小学生になりました01
第二次世界大戦が起きなかった世界は、ソビエトが世界中に革命を輸出して、世界中で独立運動が激化する流れとなった。極東ロシア共和国とボリシェビキ・ソビエトとの戦争は、そのまま東西戦争へと移行した。
アメリカは、中南米の独立紛争に介入し、日本は東南アジアの独立戦争に介入していった。中国共産党が国民党を破り、国民党が壊滅し、米軍に極東ロシア戦を含めて、米兵の損害が三十万を超え、米国議会の軍事介入に反対され、ドイツ軍と共に1975年に山東省への撤退を余儀なくされた。
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初等科に入りました
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帝国学院初等科に行くと、とってもあり得ないくらいに、小学校の常識が壊されていった。
エアコンの完備は当たり前で、温水プールに屋外プールがあり、体育館に武道場やテニスコートを含めて、様々な設備が用意されていた。帝国学院付属図書館という巨大な図書館だけでなく、初等科にも図書室ではなく、図書館が分館として設置されていた。帝国学院大学もあるので、敷地面積は首都にあるとは思えないくらいに広い。
高等科では授業に外国語があるので、ミニシアターにもなる、国際会議場のような視聴覚教室が整備されていた。兄様に聞くと、高等科では、英語、フランス語、イタリア語から選ぶのだそうで、兄様は英語を選んだと言っていた。計算機技術としては、アメリカとイギリスが進んでいるから、選んだと言っていた。英語かぁ、前世でも苦手だったからなぁ、フランス語やイタリア語よりは良いかなぁ。
帝国学院は、「学院之杜」と地元の人から呼ばれるくらい、緑あふれる学院であった。
初等科には、給食があるんだけどシェフが居て、昼食なのにコースのような作り、給仕さん達も居て、様々なメニューが造られている。昼食なんだけど、マナーの授業ともなっているので、修身の先生が教室を巡り、マナーに問題があれば注意してくるのである。
修身の時間は、「良く学び、良く遊べ」「時刻を守れ」「怠けるな」「友達は、助け合え」「喧嘩をするな」「元気よくあれ」「食べ物に、気をつけろ」「行儀を良くせよ」「始末を良くせよ」「モノを粗末に扱うな」「親の恩」「親を大切にせよ」「親の言いつけを守れ」「兄弟姉妹は、仲良くせよ」「家庭を大切に」「天皇陛下」「忠義」「過ちを隠すな」「嘘を言うな」「自分のモノと他人のモノ」「近隣の人」「生き物を苦しめるな」「人に迷惑をかけるな」「良い子供」という形になっている。
憲法もまた、大日本帝国憲法のままで、施行されている。
1914年に始まった世界大戦が終結せず、ロシア内戦を極東を除いて勝利を治めたボリシェビキ・ソビエトは、共産党独裁政権を確立した。ロシア内戦は、世界革命に向けた、革命輸出と軍事介入によって、バルト三国、フィンランド、ルーマニア、ハンガリーといった国々が、共産革命の嵐に巻き込まれていく。東欧圏だけでなく、アフリカや中南米にも共産革命が輸出され、世界各地で内乱が勃発した。
南米植民地の独立戦争や内乱については、アメリカの軍事介入があり、アフリカから中近東はイギリスやフランスにイタリアが、軍事介入をおこなっていた。東南アジア諸国の独立戦争は、「ヤマダ・ドクトリン」に基づいた、陸軍中野学校卒業生を中心として編成された、傭兵の派遣が実施された。アメリカが議会の反対を受けて、山東省および沿海州に戦力を撤退させ、後方支援に移行した。