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鏡よ鏡、122

作者: 青猫

ひとみは突き出た腹を撫で上げながら母親の記憶を掘り起こしつづけた。

ひとみは秀に大学を中退せずに卒業しなさい、と言ったのは秀のため、ではなかった。ひとみ自身のためだった。

妊娠した女のために、生まれてくる我が子のために、自分を犠牲にする男。秀がそうすることをひとみが受け入れてしまうと、

ひとみにとっては、ひとみの父親への位置付けは否定的なものになってしまい、母親への目線も今までとは違ったものになってしまいそうな感じがしたからだった。

親にいいも悪いも、ない。好きも嫌いもない。


誰の世話にもならずに、ひとりで大きくなったとでも?

「ひとりで大きくなったと思ってるとこ、あるな。だって、食べ散らかしたり夜泣きしたり駄々こねたり、とか。ああいうのって、どう考えても親孝行じゃん?覚えてないけどさ」

「結局、父親がカッコーっぽくて、母親がホオジロっぽかった、てことか。あはは」

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