拳は魔法より強し
「痛てぇ」
そっか、俺は昨日…
なんかいつになく体が重い。昨日の事があったからだろうか。
しかし、体が重い理由は他にあった。
「おーい、エク起きろ。」
俺の体の上にエクが乗っているのだ。
「んっ」
そのまま体を揺らすのはやめてほしい。胸の感触が
ダイレクトに伝わってくるのだ。
俺的には嬉しいんだけど、
「はぁ~」
俺は仕方なく寝ているエクの頬っぺたをつねって起こしてやったのだ。
「もう~普通に起こしてよ。」
俺達は町を歩きながらギルドを探していた。
「悪かったって。」
「それで魔法を、じゃなくてスキルを教えてほしいんだけど。」
「別に魔法でも意味は同じだから大丈夫だよ。属性スキルはそのまま属性魔法って言ったりするし、ユニークスキルは無属性魔法とも言うんだよ。」
「言い方って色々あるの?」
「まぁ今使われてるのはこの2つくらいかな。」
「さぁ着いたよ。」
これがギルドか。
思っていたよりずっと大きいな。
壁に貼り付けてあるクエストの内容を見てみる。
「どれも難しそうだな。エクどれにする?」
「う~ん。」
エクが掲示板から1つ紙を持ってきた。
「これにしよう!」
「オーク討伐クエスト?」
「まぁ難易度は低いし、お金もそれなりに貰えるし。君にスキルを教えるのに丁度良いかと思って。」
「わかった。」
俺達は指定された森に足を踏み入れた。
「サンダーボルト!!」
稲妻が走りそのままオークを貫いた。
「これで10匹目だね!だんだん使いこなせるようになってきたじゃん!!」
「まぁ、コツが分かれば簡単だな。」
「クエストも終わったし帰ろうか。」
それにしても、本当に魔法が使えるとは。
今までしてきた生活じゃ考えられないことだな。
ドンドンドン。
またオークかな。
「なぁエク。あっちからくるモンスターも倒そうぜ。」
あ、
なんかやばくね?
俺達の目の前に現れたのはオークではなかった。
「キングコング!?」
エクがとても驚いた顔をしている。
「キングコングって?」
「この森の主だよ!!特徴は白い毛で左目に大きな傷があること。」
ヤバい。ヤバい。
殺される。
「テント、逃げるよ!」
俺達は全速力で走った。しかしあまりにも速いスピードですぐに追い付かれてしまう。
クソ。
「サンダーボルト!!」
稲妻がキングコングを貫いたが、威力が低すぎる。キングコングを倒せない。
どーする?
考えてる時間はなかった。大きく手を振り回して殴ってくる。
ガードしたものの、そのまま吹き飛ばされてしまう。
「痛てぇ……」
エクが俺を庇って戦ってくれている。
しかし、「ファイヤボール!」
炎を受けても倒れようとはしない。その事に気付いたエクは、腰に着けていたダガーで斬りかかる。
俺も加勢しに行こうと思ったそのときだった。
前に貰ったゼウスさんの本が落ちていた。
「魔道書?」
パキッ。
ダガーが折れていた。もう駄目だと思った瞬間。
「エクーーーー!!」
テントの声が聞こえていた。
拳で殴りかかろうとしている。倒せるはずがないのに…こんなやつに挑んだ私達がバカだった。
「ハイブースト!!」
キングコングの攻撃を避け、間合いに入ることが出来た。
俺は腕を震わせ、渾身の一撃を放った。
それがキングコングの顔にめり込んでー
「ーーーーッ!」
キングコングの体が派手にふっとばされ、大きな大樹にぶつかり気絶していた。
それと同時に俺の意識も途切れていた。
夏休み。
課題終わらねぇーーーー!!
すいません。全然出せませんでした。
これからはちゃんとやってい行くつもりです!
それでは!