運命の瞬間
「なら私が手伝ってあげようか?」
え?
今、一瞬俺の時間が止まっていた。
目の前の女の子に心を奪われていたのだ。
彼女は誰が見ても可愛いと思う。ショートヘアーでブルーの瞳が印象的で、しかも銀髪。とにかく明るい雰囲気を持った女の子だった。
「おーい?」
「あ、うん。じゃあ手伝ってもらってもいいか?」
「了解!」
俺は忘れていた。異世界では冒険の他にもヒロインという大イベントがあったではないか!!
「君の名前は?」
「俺の名前は高月天斗」
「君は?」
「私の名前はエク。まぁよろしくね!」
で、さっきから気になっていたことを質問してみることにした。
「何でエクは牢屋から出てるの?」
「私、別に捕まってないもん。」
「私の友達を助けて捕まった奴がいるって聞いてたからどんな奴なのか気になって。」
すごいな、この人。
普通、自分から牢獄に来る奴なんていないぞ。
「で何で君は捕まったの?」
「誰かさんの友達を助けて捕まった。」
「じゃあ君が助けてくれたんだ。本当にありがとう!!」
俺は笑顔みせてきたエクを見て…
やっぱり可愛いな。
「で、どうやって出るんだ?」
「ちょっと待ってね」
鍵穴に針金を入れて俺を牢屋から出してくれた。
「こっからどうすんの?」
「スキルを使うよ。」
スキル?
「なぁスキルってのはなんなんだ?」
エクは俺を見て呆れて物が言えないと言わんばかりにため息をついた。
「スキルってのは自分の体内にある魔力を引き出して使うことなんだよ。属性スキルってのは技術を磨けば誰でも使えるようになるけど、ユニークスキルは素質によって異なるから未だに解明されていないの。」
俺にもユニークスキル使えるのかな?
「そろそろここを出るよ。」
「あ、その前に大切な本を取り戻さないと。」
ゼウスさんからもらった物だしな
「それってこれのこと?」
え?
「えっと、何でエクが持ってんの?」
「あそこに倒れている傭兵から取ったんだよ!」
すげえ…この人。
そして俺に返してくれた。
「後で私にも読ませてね。」
「わかった。」
「私の肩に掴まって」
俺は言われたようにエクの肩に手をのせた。
「『テレポート』!」
明るい光が俺たちを包み込んで俺は牢獄から無事に脱出することが出来たのだ。
どーも京太郎っす
少し遅れての投稿ですいません!ゲームやっていました。自慢ではないのですがゲームにはかなり自信があります!!
一番得意なゲームは、もちろんギャルゲーだろ!!!
ということで今後ともよろしくお願いいたします。
で、もう少し話を長くしていきたいと思います!