不幸の連発
「はぁ…
俺は、大きなため息をついていた。
数時間前…
石造りの街中を、馬車が音を立てながら進んでいく。
「マジかよ、すげえ…異世界だ。俺、これからここで暮らしていくのか?マジで冒険とかしちゃたりすんのか?」
俺は目の前の光景に震えながら口を開いた。
「あの…や、やめてください!!」
路地裏から女性の叫び声が聞こえた。
厄介ごとに関わるのはごめんだが、せっかく異世界に来たので良いことの一つや二つしてやろうと思い、叫び声がした方へ全力疾走した。
駆けつけてみると、男二人で女性をナンパしているようだった。女性は嫌がっている様だが…
「あの、すいません」
「なんだ、てめえは?」
これ会話で治まるのかな…
「えっと、嫌がっている様なのでやめた方が…
「いきなり現れてうるせぇんだよ!!」
茶髪の男が襲いかかってきたが、喧嘩にはなれているので全然余裕だった。
相手の左フックを避けて右ストレートをお見舞してやった。顔面にめり込んで男は気絶した。
もう一人のロンゲの男は慌ててダガーをを取り出そうとしていたが、俺の左アッパーの方が早かった。
「…ったく」
なんとか解決したので女性の方に声をかけようとすると…
「ごめんなさい!!」
と言って全力疾走で逃げていった。
俺はこの後、傭兵に現場を見られ牢獄に入ることになってしまった。
今思ったんだけど俺…悪くなくね!?
なんかこの世界、いろいろ間違ってない?
何で俺が捕まらないといけないのだろう?
俺は怒りがこみ上げてきて、
「なんでだよーー!」
「うるせぇーーー!!」
うん、今のは俺が悪かったな
「俺これからどうすればいいの?」
まだ冒険も何もしてないのに…
このままだと前の生活よりひどいんじゃないか?
「どうにか脱走出来ないかな?」
「なら私が手伝ってあげようか?」
お疲れ様です~
今回は助けてあげたのに捕まってしまう話でした。
さて、次回からはヒロイン登場!?
お楽しみに‼っと思ったのだか主人公の名前は?