13 あとがき
13 あとがき
やあやあ、読者の皆様。賀茂川家鴨です。
「祈りには奇跡を、絶望には死を」の節は、モーツァルトのレクイエム「永遠の安息を」(パブリック・ドメイン)を聴きながら執筆していました。
賀茂川家鴨は、夜中の二時にもかかわらず、涙と鼻水まみれになりました。
単純に体調不良です。はい。
キャラクターについて感想を書こうと思いますが、わたしが直接感想を書くのは恥ずかしいので、朱莉さんに代弁してもらいます。
よう。アタシだ。あ、忘れた? 本当か? ほら、坂場朱莉だよ。
出番がほとんどなくて寂しいぜ。
もっと出番をよこしやがれ!
さてと……えっと、キャラについての感想だったな。
栗原美月は、かっこいいし、まあ、かわいいとこもあるな。
とりわけ、人間の弱さを見せるときが、すごくいいと思うぜ。
表情豊かで、どんなに辛い局面でも、書いていて楽しくなるキャラだな。
刈谷かなえは、アタシよりか美人で、うらやましいなあ。
当たりの強いやつかと思ったら、優しい一面も見せてくる。
ま、葉山ほづみへの愛が重すぎて、ちょっと引くけどな……。
今作では、栗原美月への愛も重くなったんじゃないか?
アンタは何人愛せば気が済むんだよ!
ま、本当に愛しているのは、ほづみだけなんだろうけどな……。
刈谷かなえの愛は、窮地に陥っても、絶望を希望に、希望を奇跡に変える。
バッドエンドで終わずに済むのは、アンタのお陰だよ。
感謝してるぜ。
葉山ほづみは、純粋にいい子ちゃんしてるな。
いつもは、どこか、ふわっとしていやがる。とんだ平和ボケだぜ。
でも、いざとなると、いちばんのしっかり者になりやがる。
ちょっと面倒臭いやつだ。ま、アンタなら許せてしまうよ。
刈谷かなえの横暴を受け容れてしまう寛大なこころの持ち主だしな。
アタシの紹介は、別にいいか。ほとんど出番ねえし。
次回作でも置物みたいになっていたらイヤだなあ……。
ちらっと次回作見たけど、アタシの活躍、前半だけなんだよな。
そりゃあ、出番が増えたのはいいんだけどさ。
こう、もうちょっと、何とかならねえのかな……。
ところで、筆者にとって、いちばんのヒロインは誰なんだろうな。
さてと。次は、アタシが勝手に選んだ名セリフっぽいもの集だ。
まず、今回の主人公、栗原美月。
「あたしは、幸せなんて望んじゃいけないんだ!」
こころが助けを訴えている。とことん病んでいやがる。
幸せを望まない? 幸せは手錠の形がもとだ。
辛く苦しい最中でのマシな境遇が幸せってこった。
そんなものを望んでどうする。アタシは幸せなんてごめんだね。
次、葉山ほづみ。
「大切な命を無駄にしないで」
旧編の冒頭で葉山ほづみが少女に語りかけていた言葉と同じだな。
自分の命よりも他人の命を大切にする、とんでもない甘ちゃんだぜ。
次、狩谷かなえ。
はっきりいって、多すぎるぜ。どれにしたらいいんだよ。
個人的には紅い糸のくだりだけど、あれ、セリフじゃねえし……。
愛が重いな。
で、アタシは……パスで。
旧作ならいろいろあるけど、新編ではからっきしだからなあ。
そんなところかな。ここまで読んでくれてありがとよ。
第二幕『ルナークの瞳:かなえの涙』(仮)
英題:《KANAE has closed heaven's door, with LUNARK》
鋭意執筆中!
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