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『強盗』
一人暮らしのアヤがアパートに帰ると、強盗が居座っていた。
「カネメのものを出せ」
と刃物をちらつかせながら脅してくる。
震える手で衣装箪笥を開けたアヤは、ずっとしまったままになっていた掌サイズのぬいぐるみを取り出した。引っ越しのときに「一人でも寂しくないように」と悪友が買ってくれたものだ。
情けなくタレた目のぬいぐるみを差し出すと、強盗は言った。
「……これは何だ?」
アヤは答えた。
「タレメのもの、です……」
一人暮らしのアヤがアパートに帰ると、強盗が居座っていた。
「カネメのものを出せ」
と刃物をちらつかせながら脅してくる。
震える手で衣装箪笥を開けたアヤは、ずっとしまったままになっていた掌サイズのぬいぐるみを取り出した。引っ越しのときに「一人でも寂しくないように」と悪友が買ってくれたものだ。
情けなくタレた目のぬいぐるみを差し出すと、強盗は言った。
「……これは何だ?」
アヤは答えた。
「タレメのもの、です……」
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