表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これなんて無双ゲー?  作者: TOTO
イクスと守
82/82

閑話 試験

前々からご指摘があったオウカの働かなさについて少しアンソロ気味に書いてみました。一部既視感のあるシーンもありますがあの世界の儀式はこの辺と何か関連があるかもしれません。時系列的には17〜18話間になります。

パンドラの制服ができてからしばらくして、イクスは王宮に呼び出されていた。


「どうしたんだ、ヴェルデ。急に呼び出して。」


「大変なことを忘れていたんだ、イクスくん。…非常にマズい。」


「??」


「オウカくんとルーくんの実力を測らぬまま部隊を作ってしまったんだよ!」


「…うん、いいんじゃないか?別に。」


「いやいやいや。私は一応少数精鋭と言ってしまったんだ。最終決定権は私にあるとはいえ流石にうちの重臣たちも不満がで出始めるよ。」


「で?どうするんだ?」


「簡単な話だよ、2人を戦わせ実力を見せつければいい。」


「なるほど、お前はこの街を破壊したいんだな?」


「ちょっと待ちたまえ、なんでそうなるんだい?イクスくん。」


「だって、ルーは言わずもがな。オウカも俺やルーと修行してるし。あいつも中々強いぞ?」


「じゃあその辺は君がどうにかしてくれ。」


「…丸投げかよ。」


「よし、開催は一週間後だ。」


「わかった。仕方がないな…。」


オウカの名誉の為だと割り切るイクスだった。


一週間間後、街外れにあるコロシアムにイクスたちはやってきた。


「こんなとこがあったんだな。」


「まあ、普段はこんなとこまで来ないよね。今ここにいるのは私たちや君たちくらいなものだよ。」


「そうか、じゃあ早速やりますかね…。…『シャットアウトウィンド』!」


イクスがAランク風属性魔法を発動する。途端に会場が風の壁で覆われた。


「これで、内部、外部ともによっぽどのことがない限り通らんさ。」


「…ありがとう。では始めてもらおうか。」


ヴェルデが周りをきょろきょろしながら言う。


「オウカ、ルー。これから2人で戦ってもらう。パンドラに在籍する為の力試しだと思ってくれていい。ルー、手加減はしなくていいぞ。」


「わかりました。ここ一週間程は何をしていたのかわかりませんが、イクス様がそう言うなら…!」


と、ルーが元の姿に戻っていく。


「オウカ、いつも通りにな。修行の成果をそのまま出せればルーともいい勝負ができる。君には素質があった。今はそれを信じて戦ってくれ。」


「わかった。頑張るわ、イクス。」


オウカとルーが向き合う。


「『アクセラレーション』‼︎」


オウカが時間魔法を唱えた。次の瞬間オウカは今までの2倍の速度で斬りかかる。しかし、ルーもしっかりと反応し爪で防御する。


「ふむ、この速度域で戦うにはこの身体は不便ですね。」


ルーが肉弾戦を繰り広げながら手、足周囲を残し人型に戻っていく。


「…ねえ、イクスくん。あれはどういうことだい?」


「最初、オウカには魔法の才能がないとおもっていたんだ。けど、一属性だけ適性があった。それがあの時間属性だ。とはいえ高ランク魔法はキツそうだが、そのうち2〜3倍くらいは常時発動出来るようになるんじゃねえか?」


「本当に君の周りにはどこか異常な人が集まるな。」


「…否定はできんな。」


イクスたちが目を戻すと、オウカたちは睨み合いの状態になっていた。


「この姿でも五分とは…正直かなり驚きました。」


「今10倍やってるからね。…そろそろ身体への負担が大きいからこれ以上上げたくないんだけど…。」


更に2人が睨み合いを続けていると、突然大きな地響きが起こった。


「どういうことだい?イクスくん!」


「外からの影響とは考えにくいここで何か起こっているとしか…」


地響きが鳴り止むと地面から巨大な龍が現れた、いや、ヘビか?


「シャアァァァァ!!!」


「オウカくん、ルーくん!試験は一旦中止だ。退却するぞ!!」


「待てよ、ヴェルデ。おーい、ルー、オウカ。こいつ倒せるか?」


「余裕ですよ。」


「なんとかなると…思う。」


「…だそうだ。」


「君は馬鹿かい!?いくら強いとはいえ、霊獣クラスを倒すなんて…」


ヴェルデたちが問答してる間にヘビ斬りつける。ヘビは10倍の速度に追いつけないようで。角を切り落とされていた。


「『トランスポート』!」


ルーがオウカに自分の魔力を渡す。


「決めてください、オウカ!!」


「了解!!『アクセラレーション100』!!!」


オウカが更に10倍の速度で斬りかかる。一つ一つの傷は対したことがないのだが、同じ部分に神速で斬り続けることで最後にはヘビの首が落ちていた。


「…よし、よくやった。2人とも。」


イクスが場を締めるように向き直る。


「アポロニアの重臣たちよ。これで2人の力は証明できたと思うがどうだろう?」


重臣たちの中に文句を言うものはいなかった。


城に帰る途中、オウカはヴェルデがイクスに


「あれはわかってて私たちに言わなかったな?」


と突っ込み、それにイクスが無言でニヤッとしたのが見えた。

ぶっちゃけ、あのまま2人が戦っていたらおそらくルーが勝っています。しかし、オウカはここから戦争の頃には常時4〜5倍が発動出来るようになっているはず…です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ