最終話 〜Epilogue〜
ある世界である2人が争った。2人の争いは熾烈を極め、この世界でも地が揺れ、熱線が飛び交い、多数の剣が降り注いだ。
そんな2人の争いから4年ほどが経とうとし、世界は復興への道を歩んでいた。
そんな中、特に被害が大きかった地域を巡り、復興の手伝いをするある男女がいた。
「こんなところにまで被害が出てるのか…。」
「仕方ないよ、あれだけ大きな戦いだったんだもの。」
「なんで俺がイクスさんの尻拭いなんか…」
「もう、トウヤってば文句ばっかり!私達はイシス様に世界の被害の調査と修復の手伝いを頼まれてるでしょ。」
「…はいはい、わかってますよ〜」
あまりに世界への被害が大きかったためお互い戦争を続けれるだけの力がなくなり、結果的には戦争は集結した。その後、新旧パンドラは和解、隊長は2人ということになっていた。
「…なぁ、リオン。」
「なに?トウヤ。」
「…やっぱり、この戦争を終わらせたのってイクスさんのおかげだよな?」
「そうね、でもトウヤの仕事はこれからじゃない。」
「仕事?」
「イクスさんが平和にしたこの世界を守っていくのよ。あの人はそれも見越してトウヤの力を目覚めさせたんだと思う。」
「…そっか、そうだな。」
「トウヤ、なんだかイクスさんに似てきたね。」
「そうか?」
「うん、だいぶ雰囲気が似てきたし。あと、若干適当になった所も。」
そして少しの沈黙があった後、
「トウヤ…」
「リオン…」
「「あ…」」
言葉が重なった。
「先に言っていいよ、トウヤ。」
「リオンが先に言えよ。」
「私は後でもいいから。」
「わかったよ、リオン…お前だけは絶対に俺が守る。例えどんな敵が来たとしても。」
「私も。私にはあなたを守る程の力はないけど、あなたから離れない。ずっと一緒にいようね、トウヤ。」
「あぁ、ずっと一緒だ。」
そう言うと、2人とも少し顔を赤らめた。
その頃、天界では…
「…もう!なんでバカップル増えてるのよ。…まぁ、仕方ないか。…それよりも早いところ仕事を片付けないと。これから新人の神の手伝いをしなきゃいけないしね。この世界はしばらく2人に任せるか。」
とイシスが1人ボヤいていた。ルー達はもう行ってしまった。イシスは大量に積み上げられた仕事にため息をつきながらも、次の仕事、新人の神の手伝いに出かけた。
それから途方もない時間が過ぎた頃、
「あれ?カノン、あの2人はどこへ行ったのですか?」
「2人なら人間界に降りたよ。今度の仕事は俺たちがやるってさ。」
「もうちょっと、しっかりして欲しいです。」
「まぁ、イクスさんのあの性格は今更変えようがありませんし。ねぇ?」
と納得してしまうルー達だった。そしてその2人はというと…
「…そういえば、初めてじゃない?私達が作った世界に降りるのは。」
「…そういえばそうだな。せっかくだからちょっと見て回るか。仕事は…まぁ、ほかの皆がやってくれてるだろ。」
「なんだか、似てるね。」
「ん、何がだ?」
「この世界が。」
「何に?」
「前いた世界、そして私達が本当に生まれた世界に。」
「まぁ、似せて作ったからな。似てるのは仕方ないだろ。」
「そうね。」
「そういえば、イシスの所でトウヤとリオンが働き始めたらしいな。」
「そうらしいわね。イシスったらすぐ仕事をサボるから大変でしょうね。」
「まぁ、俺は優秀な仲間がいるから安心だな。」
「…それ、サボる理由にはならないわよ…!」
と、笑ながら話す2人のそばを小さな男の子と女の子が走り抜けて行った。
「待ってよ、守…。」
「はやく!置いてっちゃうぞ、香奈!」
どこか遊びにでも行くのだろうか?とても楽しそうに走り去っていくその後ろ姿を2人はとても懐かしそうに眺めていた。
この話で最終話となります。自分はとても飽き性なのによくもまあ、半年?も続いたと思います(笑)
一応次のアイデアはあるので、もうちょっと書き溜めて大筋がまとまったあたりでまた投稿しようかなと思います。
最後にこのような稚拙な文章を最後まで切らずに読んでいただき、本当にありがとうございました。また、機会があれば他の小説も書く予定ですのでみていただけたら幸いです。




