最終決戦 〜決着〜
「でも、イクスの様子くらいは見せてあげる。」
そう言うイシスが開いたのはこの世界を覗く時に使っている窓だった。オウカ達が覗き込むとそこには銃、剣、魔法全てを駆使して戦うイクスの姿が映っていた。
鍔迫り合い状態から離れた2人がお互いに銃を構える。
ドォン!!
イクスが引き金を引き、爆撃魔法が銃から放たれた。しかし、ルシファーはそれを紙一重で避ける。
あまりの威力にこちらの世界でも連動して地響きがなる。
「…ちっ、はずれたか。」
今度はルシファーが黒いレーザーを放つ。直撃コースと思われたそれはイクスの目の前に出来た裂け目に吸われていった。
「…『ディメンションゲート』か。」
「…ふん。」
イクスがレーザーをディメンションゲートで飛ばした直後、こちらの世界の上空に穴が開き、レーザーが天を貫いた。
イクス達の戦いが激化するにつれて、オウカ達のいる世界でも影響が出始めていく。
「すごい…、これがイクスさんの本気…!」
「でも、これは…」
「こっちの世界も危ないんじゃないの?」
「確かに、このままではこっちの世界が崩壊する恐れがあるわね。」
と言うと、イシスは窓の側面のマイクのようなものを掴んで、叫んだ。
「イクス!ルシファー!やめなさい!!こっちの世界を壊す気!?」
「………。」
「………。」
2人とも1度は手を止めたのだが…
「なんで俺がお前の命令に従わないといけないんだよ。そんなこと知るか!」
「…だってさ。すまん、イシス。」
と言い、戦闘を再開した。
「…やっぱり無理だったわね。」
自分じゃ止めることができないと悟ったイシスと、これから起こるであろう事を想像してオウカ達からは乾いた笑いしか出てこなかった。
それからしばらくお互いに攻撃しては防ぎ、躱して行っていたのだが、2人とも手が尽きてしまったようだった。
「…ハァ、ハァ。…やっぱり普通の魔法じゃ倒せないか…。」
「…ゼェ…ゼェ。…当たり前だろうが…。この程度で、おれがやられるわけねぇだろ。」
「…じゃあ、これで決めるしかないな。」
そう言うと、イクスは天照を空に放り投げる。ルシファーにはこの魔法に見覚えがあった。なにせ、1000年前に自分を瀕死にまで追い込んだ魔法だからだ。
放り投げられたイクスの天照は、空中にとどまりその数を増やしていく。
「…『ジャッジメント』」
「相変わらず、とんでもない数だな…。」
「…終わりだ。」
「…まだ、終わらんよ。」
すると、ルシファーも持っていた剣を放り投げる。そして、その剣は空中で数を増やしていく…
「創生呪術『リベリオン』!!」
「マジかよ…!」
「なんとなくわかってると思うが、数は同じだぞ?…大変だったぜ、この数まで増やせるようになるのは。」
次の瞬間、イクスとルシファーは同時に手を振り下ろし、その軌道を追うかのように光と闇の剣の雨が降り注いだ。
お互いが自分の所に降ってきた剣を弾き、避け、撃ち抜く。防御も同時にこなさなければならない以上、向かってくる剣は単調な動きで、防御も回避も思いのほか簡単だった。それでも、2人はかなりのダメージを負い、全てが落ちた頃には満身創痍の身だった。
「…ぐっ、…ハァ…ハァ…。」
「……がはっ、…くそっ。」
「…イクス、お前ももうそろそろ限界だろ?」
「…あぁ、終わりにしようルシファー。この一撃で終わりだ…!」
「…『リベリオン』!」
「…『ジャッジメント』」
お互いが最強の魔法を発動する。そして、その膨大な魔力を一つに収束していく。しかし、まだ終わらなかった。
「……『カスタム』」
「『アクセラレーション リミットカット』」
「『オールオーバースパーク』」
イクスが追加で魔法を纏わせている。
少しの静寂の後、白と黒の剣が散らばる空間を2人の男が駆け出した。
「イクスゥゥゥゥ!!!!」
「ルシファァァァァ!!!」
そして、お互いに最後の一撃を放った。
また、書く時間が出来たと思った途端、そろそろ決着ですね。クライマックスだし、勢いで投稿出来たところもあるから、このまま近いうちに最終話まで突っ走ろうかなと思います。




