初依頼! 2
「まずギルドへの登録をするわね。そのドラゴンちゃんはイクスの召喚獣って扱いでいいのね?そんなに身構えなくても大丈夫よ。ちょっと血をもらうだけだから♪」
そういってユリが差し出したのはバスケットボールくらいの水晶とナイフだった。怖えな、血判かよ…。
流石にオウカもこれにはびびったらしい。ナイフみて固まってやがる。
「じゃあ、そのナイフでちょっと血を出して水晶に垂らして。それはある魔法道具で血液によって個人の判別、各ギルドとの情報の共有が出来るのよ。すごいでしょ?」
元の世界でいうパソコンみたいなものか。
「じゃあこれ、登録証ね。なくさないように!それと、イクスとオウカは今回が始めてだから、私がお勧めの依頼を受けてもらうわね。えーっと…、これにしようかな。『猪の討伐』。報酬は10頭で仮銀貨5枚、追加で一体につき1枚ね。近くの村で猪の群れに襲われて怪我人が出ちゃったらしいの。ほっとくと危険だから、討伐依頼が出されたらしいわ。猪は基本、森の中に住処があるらしいから、よろしくね♪」
この世界の通貨の価値はこの間イシスがおしえてくれた。仮銅貨1枚で日本円でいう10円、あとは10枚毎に銅貨、仮銀貨、銀貨、仮金貨、金貨、仮白金貨、白金貨となるらしい。白金貨って一億じゃねえか。
「わかりました。いってきます。」
「わかった。いってくるよ。」
「ちょっと待って、今回は少し高めのCランクの依頼だから、パーティーで行ってね。イクスとオウカの2人で。」
「「え?」」
「だから、パーティー組んで行って、っていってるのよ。わかった?」
「いや、わかるけど。マジで!?」
「うんマジマジ。」
「私が?こいつと!?」
「うん、そうだよ。もう手続きは済んでるからね。拒否権は無いよ♪」
「えぇ?嫌です!私が?こいつと!?そんなぁ…。」
ー今はこれがツンデレだと信じたいよ…。