決戦 〜After Story〜
アポロニアにはエウテルペに軍をだしたのにあわせてネイブが攻めて来ていた。そこで、アポロニアにはリッカとカノンが残ることになった…のだが、
「やっぱ、イクスとよく戦ったからかな?弱すぎない?」
「そうですね。ちょっとこれは…」
そう談笑している2人の前には無数のクレーターと破壊された武器、兵器の残骸が散っていた。敵兵は既に引き上げたようだった。
「…流石、イクスが育てただけはあるわね。もう人間なんて相手にならないって?」
「あ、イシス様。」
「どうしたんですか?イクスさんの所に行ってたんじゃ…」
「そっちがひと段落したのよ。詳しく話すからあなた達の城にいくわよ。」
そう言うとイシスはリッカとカノンを連れて城に転移した。そして、全員を集め今回の事の顛末を話した。
「………」
重い空気が流れる。しかし、その沈黙は割と簡単に破られた。
「「「「「やっぱり、イクスさんはオウカを選びましたか(んだか)。」」」」」
「…プッ、アハハハハ!」
「どうなさったんですか?」
「…フフッ、いや、ごめんね。あまりにもルーが言った通りになったから…。」
そういいながらも、まだ笑い続けるイシスだった。それからしばらくして、
「…ふう。それで、イクスは1000年間封印するんだけど、あなた達はどうするの?」
「私は素の寿命で1000年くらいならなんとかなるんですが…」
さすが、神獣。イクスがいたらそんなことを言いそうだなと、ルーは思った。
「私も、頑張って1000年生きる方法でも考えようと思います。」
「私もどうにかするよ。」
「私達ももう一度イクスさんに会いたいんですけど…」
「…あなた達の気持ちはわかったわ。一緒にいたいのね。例え恋人としてでは無くとも。」
「「「「「はい。」」」」」
全員の返事がそろった。
「じゃあ、私と一緒に来て、天界で働かない?あなた達なら力に申し分もないし、エミル、サラ、セラはどうにかするわ。神様特権ね。」
「本当ですか?」
「…ただし、アミちゃんがきちんと大人になってからね。それに、パンドラの次世代の育成もした方がいいでしょ?」
全員で少し話し合い、全員がその提案を承諾した。
〜10年後〜
「今日から魔術学園の寮に入るんだっけ?」
「うん、最近できたとこらしいけどしっかり勉強していつか、イクスお兄ちゃんや、ルーお姉ちゃん達みたいな冒険者になるんだ!」
「そう、じゃあ頑張ってね。アミちゃん。」
「いってきます!!」
「「「「いってらっしゃい」」」」
「…ちょっとさみしいですね。これが親の気持ちでしょうか?」
「奇遇ね。私も同じ気持ちよ。多分そうじゃないかな、エミル。」
「不思議な感覚よね、サラ。」
「他の三人はパンドラの後継者選抜の試験だっけ?」
「それでは、これより第0部隊入隊試験を開始する!!」
ヴェルデの宣言と同時に今年できたばかりのアポロニアのコロシアムは大歓声に包まれた。
試験はあまりに希望者が多かったので午前と午後に分ける事になった。ちなみに午前が魔法中心、午後が戦闘中心の者を対象にしてるらしい。
「試験官なんて引き受けるんじゃなかったな。」
「全くです。この中に有望なのは何人いる事やら。」
リッカとカノンがため息をつく。2人はヴェルデの依頼でそれぞれの試験官をしているのだ。そこにルーがやってきた。
「…パンドラに入るんだから、王宮に一人で攻め込むくらいはして欲しいですよね。」
「ブフッ、イクスじゃないんだから、流石に無茶よ。」
「そうですよね。フフッ。」
3人でひとしきり笑った。さすがにそんな奴はいないだろう。イクスに憧れて来た者は多そうだが。
「そう言えば、今日でアミちゃんが学園の寮に入るんでしたっけ?」
「て事は、今日でイシス様が迎えにくるのか。」
「10年も経つと少し懐かしくなりますね。」
「まあ、細かいことはこの人数を捌いてからにしましょう。行きますよ、リッカ、カノン。」
そして、試験が開始した。
その日の晩、
「アミちゃんはちゃんと独り立ちした?」
「あの子はもう大丈夫ですよ。」
「パンドラは?」
「骨のあるのが何人かいたので大丈夫でしょう。」
「じゃあ、準備はいいわね?」
「「「「「はい!!」」」」」
その返事を最後に城の住人は全員いなくなった。




