デート、デート、デート! 2
「やっと私の番ですか…。」
「リッカは何をしたいんだ?」
「私は…、前みたいに一緒に魔法の勉強をしたいです。」
「どこまでも真面目だな…。ま、それがリッカの良い所なんだけどな。」
「…!ちゃ、茶化さないでください…!」
なにも、顔が真っ赤になるほど否定しなくても…。
と言うわけで、魔法の勉強をしていたのだが…、創生魔法の辺りで突然リッカが見せて欲しいといってきた。
「…う〜ん。オールスパークは危ないからやめとくけど、天照のほうならいいかな?」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
左手に魔力を集めて刀の形を成していく…。
「…本当に魔力が一定の形状を保ってる…。」
そうそう、これって本当はあり得ないらしい。魔力に形の概念はないらしく、気体のような存在だからだそうだ。
「全属性複合魔法というのも見てみたかったのですが…。」
「ごめんごめん。お詫びに…なっ!」
左手の天照としての魔力を水魔法『スノーフラワー』に変換する。
「…わぁ。」
「天照は魔力そのものだからこうやって他の魔法にも変換できるんだ。まあ、スノーフラワーは攻撃にも使えないし、回復してくれるわけでもないけど。」
「…でも、心は癒されますよ?」
「そうだな…。」
「……私なんかでごめんなさい。」
「何を言ってるんだ?エミルが謝ることなんて何もないよ?」
「…ごめんなさい。」
「まあ、いいか…。で、エミルはなにがしたい?」
「…じゃあ、イクスさんとお話をしたい…、と言うのは…?」
「別にいいよ?何を話せばいい?それとも聞いていたほうがいいか?」
「…私は正直、イクスさんに戦って欲しくないです…。私たちが奴隷にされた時に、戦って救ってくれたことには感謝してます。でも、私は痛い思いをするのもさせるのも嫌です。自分の心も傷つくから。だから、イクスさんにも戦って欲しくないんです。確かにイクスさんは強いです。でも…戦って…自分の心を傷つけ続けて…いつか……、イクスさんの…心が…壊れるんじゃないかって…。」
最後の方が途切れ途切れになってたな…。ふと、エミルを見ると…
「…ック。……ヒック…。」
泣いていた。……そんなに心配してくれてたのか。
「心配してくれてありがとうな。でも、この戦いだけは辞めるわけにはいかないんだ。あの時止まった時間を再び進めるために。」
「………」
「俺の心が壊れない…って保証はないが、そこそこ丈夫だと自負してるよ。それに壊れそうになったら皆が支えてくれるしな。」
そうやってエミルに笑いかけるとエミルも泣き止んでくれた。
「…すごく長かったです。」
「ごめんよ、セラ。何をすればいいかな?」
「そうですね…しゃあ、洗濯でも手伝ってもらいましょうか。」
そして、現在俺は…洗濯機になっていた。
「まだまだあるんでもう少し範囲を広げてください。」
「少し人使い荒くない?これ結構難しいんだぞ?」
俺は何をしてるのかと言うと…水属性魔法『ウォーターボール』だった。ただし、今回は中を乱回転させている。魔導士って本当に全自動洗濯機なんじゃないか?
「いやぁ、魔法があると洗濯がはかどりますね!」
ちなみに今は、風魔法で乾かした洗濯物をたたんでいる最中だ。
「人を洗濯機みたいにいわんでくれ。」
「…せんたくき?なんですか、それ?」
「わからないならいいさ。それにしてもセラは家事万能だな。良いお嫁さんになりそうだな。」
「じゃあイクスさんが貰ってくれますか?」
「え?え…っと…、それは、ちょっと返答し辛いかな?」
「冗談です。フフッ。」
セラはとても楽しそうだった。
「…半分は冗談ではありませんけど…。」
俺は何も聞かなかったんだ。
ちょっとオウカが残ってしまいました。次の話では序盤にオウカのデート編をやって、あとは最近あまりかけてないバトルでも…と思ってます。




