デート、デート、デート!
リルモア大陸の北東部に位置する大国ロジック、そのほぼ中央にあるバウンスという街にイクス達はいた。
「着いたか…。とりあえず今晩の宿を探そう。」
イクスは普段より口数が少なかった。なぜなら彼は予測していたのだ。これから訪れるであろう事を。
「…着いたね。」
「「着きましたね。」」
「着いたな。」
「「………」」
「ついたー!」
こちらはこちらで口数が少なかった。なぜならこれからある意味での戦争が始まるからだ。
一行(女子)は宿をとると順番を決め始めた。結果は、ルー、カノン、サラ、リッカ、エミル、セラ、オウカだった。
「やった!私が一番ですね♪」
「で、何をすれば良いんだ?」
「そうですね…、少しだけ。」
そう言うとルーはアミくらいの女の子の姿になりイクスの膝の上に乗った。
「そんな姿にもなれたのかよ。」
「なれますけど、この姿はいろいろ不便ですからね。こういう時以外は。」
妹がいるやつってこんな感じなのかな?
「…私ね、イクス様に召喚される前はすごく不安だったんです。召喚獣の契約はどちらかが死ぬまで消えませんから。もしかしたら、ひどい扱いを受けるんじゃないか…って。でもイクス様は家族のように接してくれていいといってくれました。オウカたちもイクス様もとっても暖かくて優しかったんです…」
「ルー……俺もルーがいてくれて良かったと思ってるんだ。俺は前の世界で家族を失った、大切な人も失った、自分の命すらも…。でもルーは俺にとっての新しい家族になってくれたんだ。だから、俺もルーには感謝してるよ。」
「……一人の女としては見てくれないんですね…。」
ルーが何かつぶやいた気がした。
「どうした、ルー?」
「いえ、なんでもないです。もうしばらくこのままがいいです…。」
そう言ったルーの顔は若干赤かったようだった。
「よし!次は私ね!!」
「何をすれば良いんだ、カノン?」
「そうね…イクスとの果たし合いを所望する!」
「ちょ…それはとある変態のセリフじゃ…」
「…まあ、冗談はおいといて、イクスには私と模擬戦をして欲しいんだ。」
「それなら、お安い御用だ。」
2人で街外れの草原に転移し、距離を取る。
「それじゃ、いくよ!」
「よしっ!来い!!」
〜30分後〜
「ハァ…ハァ…ちょっ、イクス強すぎない?まあ、わかってたけど…。」
「…まだ、カノンたちには負けないさ。」
「…いつか勝つからね…。」
「おう、楽しみにしてる。」
「次は私ですね。」
「何をすれば良いんだ、サラ?」
「私は買い物を手伝ってもらおうかなって思ってます。」
イクスとサラは街の大通りに向かって歩いていた。
「そうですね、今日の晩御飯の材料でも買いましょうか。」
そういや、今日の宿安い代わりに飯は自分たちで作るんだっけな。
「わかった。何を買ってくるんだ?」
「イクスさんの亜空間魔法があるので、いっそ大量に買い込んでおこうかなと思います。」
そのあとは割と大変だった。いや、米20kgとか勘弁してくれよ。確かに亜空間魔法があるとはいえ一目につかないとこまで運ぶ必要があるんだよ…。
「…今日は楽しかったです。男手があったので、かなり楽でしたし、イクスさんと一緒に買い物というのは新鮮味がありました。」
「俺も新鮮だったな。楽しかったよ。」
ボソッ
「なんか言った、サラ?」
「い、いえ!なんでもないです!!」
「……いつか、お嫁さんとして来たいなんて言えないよ…。」
さて、次はリッカか…。まだ半分もないのか。
また、遅くなってすみません。ラブコメって書くのが難しいです…。まあ、ラブコメになっててくれれば良いのですが…。もう一話分くらいラブコメ?に使おうと思うので、よろしくお願いします。




