新たな仲間
「さて、オウカ達に加勢するか。」
と意気込んで洞窟に再突入したイクスだったが、中の光景を見て驚いた。イクスが子供たちを救出している間にオウカ達があらかた殲滅し終わっていたのだ。
「あ、遅かったね。イクス。」
オウカがニコニコとこちらに手を振っている。他の皆もノーダメージのようだ。あれ?俺の出番は?
「もう終わったのか…。すごく速いな…。」
マジで早すぎる…。
「それで、あの子達はどうするんですか?イクスさん。」
リッカの質問がくる。
「それについてだけど、あれだけの人数って事はそう遠くから連れてこられたわけではないだろ?だから、この辺りの村なり街なりを手当たり次第にまわって親元に帰そうと思うんだ。」
「私もそれでいいと思います。」
「「そうですね。」」
エミルや、サラ達も賛成してくれた。
「じゃあ、行くか。」
そう言って、一人ずつ子供達を送っていると、日が暮れてしまった。
「…遅くなったが、あとはアミだけだな。」
「アミちゃんのお家ってどこにあるの?」
「わたしはね…おうちにかえれないの。」
「え?なんでですか?」
突然アミが言った事に俺たちは理解できなかった。
「アミのパパとママね、あのおじさんたちにころされたの。」
サラたちの空気が重くなった。確かに、かなり胸くそ悪くなる話だよな…。
「……そうだ、アミ。俺たちと一緒に来ないか?戦う時はエミルたちと一緒にいればいいし。」
「え?いいの?」
「いいわよ、アミちゃんが一緒だと明るくなりそうだし。」
「…しょうがないですね。」
そう言いながらも、ルーも満更ではないようだ。
「じゃ、決定な。」
こうして、アミの同行が決定した。
それから3日間程は本当に楽しい日々が続いた。しかし、
「イクス、今日はどうするの?」
「そろそろ半分近く来てるはずだけど…、何がしたい?」
そう聞くと、オウカはしばらく考え込み…
「…イクスと一緒にいたい。」
と、爆弾を投下した。オウカといい他の皆といい無警告で爆弾投下するのはやめてくれませんかね?あぁもう、まわりの空気が凍ったじゃないか…。
「オウカ、何抜けがけしてるんですか?」
ルー、お願いだからその凍てつく視線はやめてくれ。マジで凍りそうだから。
「えっ…と…、ちょっと落ち着こうぜ。…な?」
「何言ってるんですか?イクスさん。私達はこれ以上ないくらい冷静ですよ。」
う…。リッカまでその視線を習得してたのかよ…。
一方、オウカたちの間では無言の探り合いが続いていた。目的はただ一つ、
『どうやってイクスと2人きりになるか』
だ。妙な緊張感が場を包む中、オウカたちの間である種の停戦協定が結ばれた。もちろん無言で。
「じゃあ、こうしましょう。次、街についた時に一人30分間でイクスさんとデートをします。」
あれ、俺の意見は?まぁ、それで場が収まるなら…
「…わかった。皆がいいって言うなら俺は構わないよ。」
イクスにとっての3時間半の自由が失われた瞬間だった。
ごめんなさい。更新が大分遅れてしまいました。本当にごめんなさい。今回と次回では今後のためにも(フラグとか立てときたいじゃないですか)ラブコメ回になるように頑張っていきます。う〜ん…と思った方もどうか暖かい目で(ry




