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これなんて無双ゲー?  作者: TOTO
終結 ~the End~
38/82

『呪術』

「ククク…どうした?」


「……」


「そりゃあ、そうだよな?なにせお前は俺に攻撃すると、同じダメージが帰ってくるからなぁ。だが、俺は…!」


ギャン!


「何ともないんだぜぇ!」


確かに、イクスは防戦一方だった。いつの間にかイクスが落とした腕も再生してやがる。


ーどうすれば突破できる?そもそも、あれだけの魔法、いや『呪術』と言ったか?あれだけの魔法だ。消費する魔力も凄まじいに違いない…。ん?そうか、消費が激しいってことは…。


イクスは再び、ランドマークに斬りかかった。


「狂っちまったかあ?無駄だという事がわからないのか?」


「……」


ズバッ


バシュッ


ブシャッ!


ランドマークの体のあちこちに傷をいれていく。それと同じだけイクスの体にも傷が入っていく。


「『パーフェクトヒール』!」


その度に傷を癒していった。お互いに傷つき、再生していく。それを繰り返していると…


「ぐぁぁぁ!なぜだ、なぜ再生しない!?」


「魔力不足だよ。そんな強大な術を使うにはお前の魔力じゃ足りなかったんだ。」


魔力が尽き、命すらも尽きようとしているランドマークは叫んだ。


「なぜお前は平気なんだ!?なんで私はお前に勝てないんだ!?なんで…、なんで…!」


そしてランドマークは力尽きた。


ー道を外したとはいえ、俺に勝つ為にあそこまで真剣になっていたあいつに、俺の力がチートだからなんて言えねぇよ…。


自分たちの為だけでなく、こいつの為にもあの男を倒そうと決意したイクスだった。


その頃、先に進んでいたオウカたちは…


「なんか、この人たち弱くない?本当に軍人?」


「日頃、修行相手で戦ってるのイクスさんですしね。」


「仕方がないといえば仕方がないわね。」


「イクス様以外の人の常識まで…。」


圧倒的だった。イクスってどれだけ強いんだろう?全員がそう考えながら戦っていた。


一応、オウカたちも一人も殺してはいなかった。オウカ、カノンが近接部隊を気絶させ、ルー、リッカが魔法部隊を無力化していく。イクス程効率がいいわけではないが、少しずつ着実に戦力を減らしている一行だった。


「そろそろ行くか…。」


イクスはランドマークを埋葬し、オウカたちの元へ急いだ。


「イクス!無事だったのね!?」


「遅いよ、イクス。」


「…!イクスさん!どうしたんですか、その傷跡!?」


「すまない、ちょっとてこずってしまってね。」


「イクス様が手こずるなんて、相当な相手だったんですね。」


「信念こそすごかったが、力はせいぜい人間のかなり上位クラスってとこだ。今回も『あの男』が絡んでやがった。」


「それって、イクスとカナって子の敵っていう?」


「そうだ。俺はあいつを倒さなければならない。…絶対に!!そうしなければ進めない…。俺の時間はあの時に止まったままになってしまうんだ。」


「イクス…」



オウカが何か言おうとした。しかし、イクスは遮るように続けた。


「だから…、この戦争を終わらそう。そして、エウテルペへ行くんだ…!」


そうしてイクスは歩きだした。他の皆もついて行く。


イクスたちは再び進撃を開始した。先程と同じように無力化していくが、さっきまでよりも気合が入っているようだった。


とうとう、パンドラは王の間についた。イクスたちは、王の間へ足を踏み入れた。そこには…


「ここまで来たのか…。すると、我が国は戦争に負けたんだな。君たちだけでやったのか?」


「そうだ、ジョシュアの王よ。投降してくれ。こんな戦争、早く終わらせるんだ。心配するな、悪いようにしないように、ヴェルデには言っといてやる。」


「そうか、それは有難いな。しかし、その必要はない。」


そういうと、ジョシュア国王は持っていた剣で自らの命を絶った。


「「「「「なっ!!」」」」」


この行動には流石のイクスも驚いた。そして、あまりの驚きに誰一人動く事ができなかった。











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