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これなんて無双ゲー?  作者: TOTO
終結 ~the End~
37/82

攻城戦

国王の頼みでジョシュア制圧にきていたイクス達一行だが、イクス以外の全員が同じ事を考えていた。


ー私たち、来る意味あったのかな?


オウカたちも来ているものの、ほとんどはイクスが片付けてしまっているのだ。それも、無茶苦茶な速度で制圧しているのに、一人も殺していなかった。


城門をくぐり、最初の広間の敵をあらかた無力化したところで、イクスは侵攻を止めた。


「ふぅ、まずはこんなもんか?」


「アポロニアの兵がイクスを怖がってる理由がわかった気がするわ…。」


「敵兵の皆さんがかわいそうすぎます。しまいには、私たちが止めに入りますよ?」


オウカとルーがため息をつく。リッカとカノンがうんうん、と頷く。


最近、俺の扱いひどくない?


そのあとも、敵の魔法を相殺し、斬撃を捌き

、ギガグラビティで次々にジョシュア兵を無力化していく。オウカたちはオウカたちで、普通の人よりははるかに強い、はずなのに、それすらも霞んで見えるほどイクスは強かった。


「ここも制圧完了か…。そろそろ面倒になって来たな…。」


「ぼやかないでください、イクスさん。」


リッカにビシッと突っ込まれる。いつからリッカはツッコミ役になったのだろう?


そんな、緊張感もへったくれもないやり取りが続いていると…


「『ライトレイ』」


突然、光属性高ランク魔法が飛んで来た。


「っ!!」


相殺は間に合わないとふみ、即座に防御魔法を張る。


「誰だ!?」


防御はギリギリ間に合った。次は犯人の索敵に当たる。…いた。


「…そこかっ!」


広間の柱の影に適当な魔法を放り込む。すると、一つの人影がでてきた。


「久しぶりだな、イクス。」


「!おまえ、ランドマークか?」


「そうさ、お前に負けてからお前に勝つためだけに俺は、生きながらえて来た。あの男と契約を交わしてまで!」


「…あの男?誰のことだ!?」


「名前は名乗らなかった。特徴的な笑い方をする男だった。自分の事を、『悪魔』と、呼んでいたかな?」


「…こんなところまで、あの男が関係するのか。皆、俺はこいつの相手をする。皆は王の所へ向かってくれ。」


「…わかったわ。」


「…くれぐれも後悔のないように。そして、無理なさらないようにしてください。」


「気を付けてください。あの人何だかおかしいです。」


リッカは意外に勘がいいのか?良く気づくな。


「大丈夫さ。俺は負けない。」


その言葉に安心したのか、4人とも王の間に向かって行った。


「さて、また一騎討ちとなったが、今度は負けんぞ…!」


「今度も負けられないんだ、俺の為にも、あいつらの為にも…!」


ガンッ!


再び、ランドマークとの一騎討ちが始まった。だが、


ガギンッ!


ガンッ


ズバッ!


ランドマークの左腕が斬り落とされる。


「どうした?前より弱くなってんじゃないのか?」


「クククク……」


「何がおかしい?」


「おかしいと思わんのか?お前を倒すと命をかけた男がこの程度なわけないだろう?」


何を言ってるんだ?次の瞬間、イクスは何が起こったかわからなかった。


「見よ!これが『呪術』!悪魔の力だ!!」


バシュッ!


「!?ぐあああぁぁぁ!??」


次の瞬間、イクスの左腕も同じように吹き飛んでいた。


「『パーフェクトヒール』!!」


なくなった腕が生えてくる。…何が起こった?俺は何をされた?


「ククク、不思議そうな顔をしているな。呪術ってのはな、悪魔たちだけが使えるものだそうだ。人間が使うには命を削る悪魔との『契約』がいるそうだが。これは初歩の初歩だ!」


くそっ、前は敵でありながらも嫌いな奴ではなかった。なのに……あの野郎はこんな普通の人の人格、人生すらも狂わせるのかよ…。




今回は少しイクスがピンチになってしまいました。無双ゲー?なのに…僕個人としては、こういうのも嫌いではないので、自分の中で割り切ってバランスをとってやって行こうと思います。ご容赦を。でも、反対意見の数次第では無双路線一本に絞るかもしれません…。

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