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これなんて無双ゲー?  作者: TOTO
小休止(閑話 Part3)
34/82

閑話 模擬戦

「いやぁ、暇だなぁ。」


「暇ねぇ。」


「今から依頼受けるってのもなあ。」


「ですね。」


現在、すごく暇である。この前ジョシュアと東でどんぱちやって以来、本当に暇なのだ。体力もありあまってるしなぁ、


「よし!模擬戦をしよう!」


「え?」


「またイクス様は突拍子もなく…。」


ルーはため息をついているが、割とナイスアイデアだと思う。だって戦力を調べるには戦ってみるのが一番だろ?


「じゃあ、昼に中庭に集合で。皆にも言っといてね。」


「え?あ、ちょっと…」


そして、昼。


「模擬戦って、ここでやるんですか?」


「私達戦えないんですけど…。」


「大丈夫だ。エミル、サラ、セラは戦わなくていいよ。怪我したやつの回復を頼む。あと、ここではやらないよ。」


そう言って転移したのはどこかの山の中だった。


「さあ、始めるぞ。俺一人対他全員で森の中にばらけて10分後スタートだ。」


10分後、


「そろそろか…。」


今回は魔法は極力控えようかな。そう考えていると、


ドゴォン!


イクスの右数メートルのところに直径5メートル程のクレーターが出来上がった。


ーえぇぇ!?


全く容赦ないなあの子ら。ちょっと傷ついたよ…。


続けて爆撃魔法が飛んでくる。それと同時にオウカとカノンが左右から襲いかかってきた。オウカの剣を月読で受け止め、カノンの大剣が振り下ろされたところを足で抑える。


「やっぱり強いわね、イクスは。」


「まだまだだね。」


ついついそんな台詞を吐いてしまった。いや、突然英語で喋ったりはしないよ?ツイストサーブとかも打たないよ?


「殺す気でいかないと、イクス様には勝てませんよ!!」


ルー、この容赦のなさの犯人は君か。ルーはそういいながらもさまざまな魔法を飛ばしてくる。


ーさて、どうしようか?


とりあえず、一人ずつ無力化するしかないか…。


オウカが斬りかかってくる。だけど、後ろにカノンが構えてる辺りこれはフェイクだろう。予想通りオウカはヒット直前で回避し、カノンが突進してきた。


「おっと…、これは一人ずつはキツイな…。同時に無力化しねぇと、解かれてしまう。」


実際、さっきカノンにバインドをかけたのだが、ルーに相殺されてしまった。


やっべ、どうしよう…。


しばらく考えてから、イクスは一つの突破口を見つけた。闇属性魔法だ。確か、闇系には特殊なのがあったはず。


「……『ファントム』、『スリープ』!」


『ファントム』は幻覚魔法で相手に幻を見せることができる。『スリープ』は…まあ、文字通りだな。


イクスは幻覚でまわりの地面をなくしたように見せ、一瞬動きを止めた隙にスリープをかけたのだった。


「足場が突然消えて、全くひるまないやつなんていないさ。って、もう聞こえてないか…。」


結局、模擬戦はイクスの勝ちで終わった。


オウカSIDE

「…ん、ここは…?」


おかしい、やたらと暖かい。さっきまでイクスと模擬戦をしていたはずなのに。あの山ってこんなに暖かかったっけ?


「やっと起きたか。ったく、大変だったんだぞ。オウカだけ中々起きねぇから。おかげでここまで運ぶ羽目になっちまった。」


まわりを見まわすとここはもう自分たちの家だった。


ーそっか、私たちは負けたのね。


つくづくイクスは凄いと思う。私たち全員と戦って、さらに私を運んでくれる……運んで……?


「ねぇ、イクス。私をここまでどうやって運んだの?」


「そりゃあ、オウカをおぶってだよ。」


ピシィ


その場の空気が凍りついた音がした。そのあと…


プシュウゥゥ


オウカが真っ赤になって倒れた。


「え?ちょっ…オウカ!?大丈夫か?」


オウカは倒れながら思った。


ーお姫様抱っことかされたかったなぁ。


今日もアポロニアは平和だった。



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