一狩り行こうぜ!
今回はシリアス少なめほのぼの多めで某ハンティングゲームのネタを盛り込んだりもしてます。インターバル回だと考えてください。
「うわぁ……でかいな。」
俺たちは、これ山じゃね?ってくらいでかいドラゴンの前にいた。
「ちょっと、でか過ぎやしません?」
なぜ俺しかツッコんでないのかというと…ああ、皆硬直しちゃってるよ。
「とりあえず皆、落ち着こう。」
「私達は平常心ですよ。イクス様。」
「そうよ、い、一周回って落ち着いてるわよ。」
ルーはともかくオウカはやせ我慢だな。他のはというと、声も出せないようだ。
「よし、一回戻るか。」
そう言うとイクスたちは少し離れた場所に転移した。
「えっと…大丈夫か?」
「あんまりです…。」
リッカが青くなっている。カノンもか。
「オウカとルーは大丈夫なんだな。」
「そりゃあ、もっと常識外れのものを見てるからね…。普段から。」
「?」
「イクス様、鏡を見た方がいいですよ…。」
「??」
なぜそんな呆れた顔で俺を見るんだ?わからん。
「2人ともちょっといい?よく考えてみて、あのドラゴンも大概常識外れだけど、こっちにはそれ以上に常識外れな人がいるでしょう?」
「確かに…。イクスの方がよっぽど規格外よね。」
「なんか皆ひどくない?まあ、それで落ち着いたなら構わんが…。」
それから、3分程経って…
「よし、じゃあ行くか!」
そして、再び巨竜の前。
「やっぱ、でかいな。」
「ですね。」
「そうね。」
「そうよね。」
「アハハ……。」
よかった。今度は皆落ち着いてるようだ。それじゃ、
「やるぞ!!」
「「「「おー!」」」」
とは言ったものの、俺はあまり手を出さないことにしている。いや、だって皆にも強くなって欲しいし。というわけで、俺はいつも通り上空から魔法を使って援護に徹している。
前衛は2人、オウカとカノンだった。
オウカの剣には力こそあまり無いが、速さと鋭さがあった。力を抜きにすれば、デフォの俺といい勝負ができるんじゃないか?
カノンはどちらかというと、パワータイプだった。使っているのは身の丈程あるんじゃないかってくらいの大剣。あれで殴られるのはごめんだな。
2人とも、数ヶ月パーティーを組んでるだけあって中々コンビネーションがいい。流石に相手が相手なので攻撃は足下に限られるが、まずオウカが硬い皮膚を連撃で削る。そこにカノンがゴリ押しで刃を通しているのだ。
ー次にパンドラとして戦う時は、あいつらにペアを組ますかな…
そう思うイクスだった。
後方支援をしているのはルーとリッカだ。
ルーは相変わらずすごい。俺みたいなチート能力を持ってるわけでもないのに、使える魔法の数が半端ではないのだ。少なくとも時間、空間、時空間系以外は見たことがあった。
リッカは使える魔法こそ少ない(人間としては十分だが)が、火力がかなり高かった。まあ、彼女もクレーターを作れますけどね。
ーよく考えるとこの面子、やばいな…。このドラゴンかわいそうに…。
それにしても暇だな…。あれくらいなら俺必要なさそうだし。それにしても、このドラゴンでかいな。まるでラ○シャンロンみたいだ。そうなるとちょこちょこ光の矢を飛ばしてる俺が弓使い、カノンは大剣で、オウカは片手剣か?ルーは…知らん。リッカは…うん、大タル爆弾だな。
そんなバカな事を考えてるうちにドラゴンがみるみる弱ってきた。けど…っ!
見るとドラゴンが火を吹いていた。やっぱり体にみあって尋常じゃない火力だ。
「おっと。」
イクスは水属性魔法『レイン』を使った。本来なら気圧を操って雨を降らす魔法らしいが、イマイチわからないので空気中の水分を凝縮して半ば強引に雨を降らせた。そのおかげで、ブレスによってこの辺り一帯が焼け野原になることは抑えられた。
そして、とうとうドラゴンは俺たちの攻撃に耐えきれずに倒れた。
「お疲れ様、皆。」
流石にあんなのと戦ったあとじゃ、誰もしゃべる気にならないらしい。一人を除いては…。
「久々の実戦で楽しかったです♪、イクス様♪」
「そこは疲れたふりだけでもしとこうよ…。」
さすが神獣、体力はまわりと桁違いだった。
「じゃあ、帰るか。それから、パンドラは今後、戦争の終結を第一に考える。その後はエウテルペを目指すために動く。それでいいね?」
誰も依存はないようだ。けど、暫く皆を休ませないとなあ…。




