真実
今回はちょっと少なめになってしまいました。あと、何個かフラグ回収してます。気が向けばどこぞのJU○P系漫画みたいに過去編でも書いてみようかなと思います。
イクスは北に向かっていた。ただ、心配事が一つあった。
・イシスが口にしていた悪魔の存在
それが未だに現れていない事だ。イクスがいなくなってから三ヶ月ほどが経った。まだそれに気づいていないのか?それとも、既にこの世界に現れているのか?
まあ、今は目の前の戦いに集中しよう。向こうもツクヨミとルーなら大丈夫だろう。
イクスは北端の街へ転移した。そこは既に戦場になってしまっていた。
バチッ
「グッ……、なんだ…これは…?」
〜
「…守!助けて…!」
「香奈、香奈ぁぁぁ!!」
ドスッ
香奈に突き刺さる鈍い光、誰かが高笑いする声。そして、最後までこっちを見ていた香奈の顔…
それが前の世界の最後の記憶だった。
〜
「うぁぁぁぁぁ!!!!」
あの時と同じ悲劇を…同じ悲しみを持つ者を…絶対に繰り返させはしない!!
なぜこんな事を思い出したのか。今はそれはどうでもいい。
イクスは、敵、こちらの軍ではない武装している者を片っ端から切り捨てていった。
正気に戻ると、既に敵は全滅していた。なぜあんな事を…思い出したのだろう。すると、
「ハーハッハッハ!!ずいぶん強くなりましたね。あの頃とは比べものになりませんねぇ。」
あの声…高笑い……まさか…まさか…!!!
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
イクスは飛びかかっていた。そこにいたのは一人の男だった。
ガキンッ
「っ!なぜ貴様がここにいる!!なんで…なんでだ!!!」
「おっと、怖い怖い。なぜってそりゃあイシスから聞いてるんじゃないのか?俺が悪魔だからに決まってんだろぉ!」
そうか、そうだったのか。なぜ俺がイシスに助けられたのか、イシスはあの時こいつを追っていたんだ。その時殺された俺が目に付いたんだ…。
「今日はまともに戦う気はないのでね。これで失礼させてもらうよ。秘境『エウテルペ』へ来るといい、面白いものが見られるぞ。」
そう言うと、その男は何処かへ消えてしまった。…あれは、転移魔法だったのか?
とりあえず、防衛には成功したか…。秘境『エウテルペ』近いうちに行かないとな…。
ツクヨミ、ルーは東へ来ていた。
「また、ジョシュアですか…。」
ルーは目の前の軍勢を見て呟いた。
「愚痴をこぼしても仕方あるまい。よし!魔法を使えるものは我らの誰かと組め。上空から攻めるぞ。残りは地上だ。一人では行動するな!」
リッカや神獣たちが上空から魔法を撃つ。オウカ、カノンに加え、ツクヨミ、ルーまでもが地上で暴れた。ある意味では地獄絵図である、ジョシュアにとっては特に。
ルーたちは瞬く間に制圧してしまった。
「今回は少なめだったわね。」
「そうですね、北の方が本命だったのでしょうか?」
「まぁ、イクスなら大丈夫でしょ。」
イクスがシリアスな空気を展開してるのに、割と軽い他の面々だった。
「今回もご苦労だったね。」
「そう思ってくれるなら、また我儘を言っていいか?」
「常識の範疇で頼むよ。」
「秘境についての調査を依頼したい。」
「エウテルペについてかい?それくらいなら問題ないよ。」
「すまない、よろしく頼む。」
さて、城に戻るか。みんなにも話さないとな…、これから戦う敵の事を。




