閑話 俺らの城は幽霊屋敷!?
話の休憩がてらに閑話を書きました。ちょっと方向性が変わってアクション少なめです。次の閑話にはラブコメがかければいいなあ、と思っています。文章力もありませんが、暖かく見守ってくだされば幸いです。
俺たちのチームが出来上がり、パンドラとしても活動を開始したころ、サラとセラがこんなことを言い出した。
「最近、この城に幽霊が出るみたいなんです…。私たち怖くて、まともに家事もできません…。」
「…幽霊…ね…。」
オウカが苦い顔をしている、嫌いなのかな?幽霊。
「ルー、この世界にも幽霊ってのはいるのか?」
「わかりませんよ。ただ、いたとしたら私も得意ではないと思います。」
へぇ、ルーにも苦手なものってあるんだな。ルーの呆れた時の凍てつく視線にくらべたら…考えないでおこう。ルーが若干勘づいてるし。
「じゃあ、早いとこ見つけて退治するなり煮るなり焼くなり話しきくなり遊ぶなりしようぜ。」
「イクス、後半に願望が混じってるわよ。」
「真面目にやってくださいよ。本当に怖いんですから!」
「ごめんなさい…。でも、まず見つけるところからだな。」
「そうですね、話になりませんし。」
と言うわけで、城の中を探してるのだが…
「広過ぎるだろ!!無理ゲーじゃねえか!!!」
やっぱり広いね、ここ。無理だよ!!
「なあ、せめて。バラバラで探さないか?」
「いやです!!1人の時に出てきたらどうするんです!?」
「あ、いやごめん…。」
結局、その日は見つからなかった。そして、晩飯の時、
「明日も探すか…、家事が出来ないんだろ?」
「お願いします…。」
「じゃあ、明日は皆で依頼でもいってきてよ。」
「私たちは戦えないからいいです…。」
と、サラ、セラが断ったので、明日は3人で探すことになった。
次の日、サラたちに教えてもらいながらあまり慣れない家事を手伝っていた。
「サラもセラもエミルも毎日こんなに大変なことしてたのか…気づかなかったよ。いつもありがとな。」
「い、いえ!そんなことないです!私たちは戦えないから…」
「俺たちが戦えるのは君たちの支えがあってこそだよ。」
「………」
どうしたんだろう?なんかサラたちの顔が赤いぞ?
「どうしたんだ、2人とも?体調でも悪いのか?」
「な、なんでもないです!私あっちで掃除してきます!!」
「じゃあ、私はあっちを!」
そういって2人とも走り去ってしまった。
それから、庭でセラに頼まれた道具を倉庫から運んでいると…
「きゃあぁぁぁぁぁ!!」
サラの叫び声が響き渡った。…失礼な、サラとセラくらい声で見分けれますが何か?
「どうしたんだ!?」
サラの元に転移する。が、それがまずかった。ただでさえパニック状態のサラとセラまで駆けつけていて、何かがいる。そこに俺が突然現れたら…
「ーーー!!!」
ほら、倒れちまった…。ごめんな、2人とも。
「まあ、ちょうどいいか。…おい、そこにいる奴、出て来い。」
そう俺の部屋のクローゼットに向かって言い放った。
「やれやれ、気づきましたか。」
「お前が幽霊とやらか?」
「半分当たりで半分外れです。」
「じゃあ、なんなんだ?」
「私は確かに実体は持ちませんが、死んでいません。それ以前にこの世界の者ではありません。私はイシス様の命令であなたの監視、必要ならばサポートをするよう言われてきました。いわゆる『思念体』って奴です。」
やっぱり幽霊じゃねえか。じゃなくて、
「監視?どう言うことだ?」
「まず、あなたは自分の力の異常さを理解した方がいいでしょう。あなたは神々と同等の力を持っているのですよ。そんなものが一つの世界にいるのだから監視くらいつきますよ。世界を壊さないために。」
「そうなのか。」
「と言うわけで、あまり全力は出さないでくださいね。私もイシス様にチクるのめんどいんで。」
「善処するよ。」
「あと、この事は他の人には言わないように。もちろん、もう皆さんに姿を見せないようにしますから。」
「そうしてくれると助かる。」
「では、ご武運を…。」
そう言って、本当にスゥッと消えてしまった。あれを幽霊ではないとは言いきれないな…。
暫くして、2人が目を覚ました。
「…あれ?私…?」
不思議そうにあたりを見まわした。
「さっき…、クローゼットに…あれ?」
「もう大丈夫だよ。俺も出会った、そして二度と出て来ないように言っておいたから。」
あいつの言葉通り、それから一度も姿を見せなかった。サラたちも普通に過ごせている。
あとは、俺が魔力を出しすぎないようにしないとなあ。でも、この平穏が崩されるような事があれば、その時は……




