不定期開催休日! (午後)
皆で昼ご飯を食べた後、イクスは自室で眠ってしまっていた。目を覚ますと、すでに3時ごろになっていた。
コンコンッ
ドアがノックされる音が聞こえた。誰だろう?
「どうぞ。」
そう言ってドアを開ける。そこにいたのはリッカだった。
「あの…昨日、イクスさんは魔法を教わりたいと言いましたよね。私も同じです。イクスさんに教わりたいので、今からダメですか…?」
「ああ、構わないよ。」
俺とリッカはこの屋敷に元々会った書斎らしきところに向かった。書斎と言うか、軽い図書館だけど。
女子'sSIDE
「フフッ、うまくいったわね、カノン。」
「そうね、オウカ。」
「本当にやるんですか?」
オウカ、カノン、エミルの3人はイクスたちの様子を見に来ていた。
手筈はこうだ、
・リッカがイクスを何処かに連れ出す。
・その間に残りの女子たちで準備をする。
女子たちはルー以外イクスに助けられてるのでお礼がしたかったらしい。
「そろそろ、戻らないとね。サラ、セラ、ルーにだけやらせるわけにはいかないしね。」
「そうですね。戻りましょうか。」
3人はまた厨房の方に走って行った。
イクスandリッカSIDE
「やっぱりここ、馬鹿でかいな。読みきれる気がしねえ。」
「何かわからないものはありますか?私に答えれる程度なら、お答えしますよ。」
「ここに載ってる『複合魔法』ってのは?」
「それは、2属性以上の魔法を混ぜて同時に使う事です。うまくマッチすれば、強力な魔法になります。」
「今度試してみようかな。じゃあ、こっちの、『時空魔法』ってのは?」
「それは、主に二つに分けられます。一つは『禁忌魔法』、これはこの世の理を破壊しかねない魔法で使用が禁じられているのですが、そもそも出来る人がいません。もしかしたらイクスさんならあるいは…ああ!やらないでくださいね。世界が滅ぶところなんて見たくないし…。もう一つの方は『創生魔法』です。これは、今までになかった魔法、それも自分にしか使えない魔法を創った場合に名付けられます。」
「創生魔法は後で試してみようかな。じゃあ、今度はリッカが聞きたい事ってある?」
「じゃあ、イクスさんに複合魔法の練習を手伝って欲しいんです。」
「いいよ、それくらいならお安い御用だ。」
そう言って、2人は城の裏庭の広間に出た。中庭の会場に行かないあたり。リッカも忘れていなかった。
「私が使えるのは、主に火と風、あと水と光が少しです。」
ーすごいな、ちょっと頑張れば大爆発が起こせるじゃないか。
「誰でも、そんなに多い属性を使えるのか?」
「いえ、これでも一応周りにはおっとりしてるけど、かなり異常だって言われてきたんですよ。イクスさんに会うまでは…。」
なんかあの場にいた理由がわかった気がした。
「とりあえず、風で火の火力をあげてみるってのは?」
「それは、すでに出来ますよ。」
「じゃあ、火と風と水で水酸素爆発でも起こしたら?」
「わかりました。それ、やって見ますね♪」
「ちょっとまっ…」
ドゴオォォン
遅かった。この子も俺と同じだ。大分常識がないのだ。
その後てんやわんやしながらもお互い教えあい、充実した時間を過ごせた。
「今日はここまでにしましょうか。」
「そうだな。腹も減ったし。」
「晩御飯前にちょっといいですか…?」
「構わないよ。」
「こっちにきてください。」
リッカが歩いていった方について行く。
ー中庭じゃねえか、どうしたんだろう?
「実は、私たちで晩御飯を用意しました。」
「助けてくれてありがとね。イクス。」
「私たちもお礼がしたくて…でもこんな事しか出来なくて…。」
「ありがとう、十分伝わったよ。だが、俺は君たちを家族だと思ってる。だから、俺は命続く限り守り続けるけど、礼はいらないよ。」
そう念を押しといて、俺たちは晩飯を食べ始めた。この世界にもバーベキューってあるんだな。
そして晩飯も終わりかけの頃、
「皆ちょっと来てくれ。」
「どうしたの?イクス。」
近くにいたオウカが聞いてきた。ルーたちも集まった。
「まずは、これをあげるよ。プレゼントだ。」
「何ですか?ブレスレット?」
「これは俺が魔法をかけて作ったブレスレットだ。これをつけてる限り、俺から魔力が供給され続ける。そしてこれをつけてる間、俺と君たちは命が繋がれる。要は俺が死なない限り、君たちも死なないと言う事だ。」
「何でこんなものを?」
リッカが質問した。
「近い内に、戦争が起こる。情報源ははっきりと言えないけど、これは確定情報だ。だから、特に魔法が使えないエミル、サラ、セラはつけてて欲しいんだ。自分の身を守るために。後で風の防御魔法も教えるから。」
「…まあ、イクスさんが言うならそうなんでしょう。」
そう言って、サラ、セラを筆頭に皆つけてくれた。
「君たちだけは、絶対に守るから。」
これで、その日はお開きになった。
多分、次回から戦争になるのかな?と思います。




