森の中での出会い
次に目覚めると、森の中にいた。手には例の卵が握られている。
ーとりあえず出してみるか。
魔力を込めてみた。それも、加減無視の全力で。
ーやっちまったなぁ。すんごいドラゴン出てきたよ。でかいなあ。食われそうだなあ…。
「貴殿が我の主か?我が名はルズリエル=ロゼアマネル。貴殿の名は?」
「俺の名は…」
そう言いかけたところで、思った。あれ?そういや、俺の名前って?よし、適当に作るか。日本名はマズイよな。うん、イクスとかどうだろう?勝手にイシスの名前もじったけど、問題ないよね。
「俺の名はイクスだ。あと、そんなにかしこまらなくてもいいぞ。むしろ、家族のように頼む。」
「わかりました。善処します。では、契約の誓いを。」
「どうやってやんの?」
「簡単ですよ、ちょっと私に血を飲ませてもらえれば、それで完了です。」
ドラゴンが血を吸うと、こいつの魔力の流れを感じることができた。
「私のことはルーとお呼びください。とりあえず、人里にいかないといけませんね。働かないと生きていけませんし。」
ーそうだな…と言いかけて気づいた。こいつすごく目立つじゃん。
「その前に、姿を変えるってできないか?このままだ目立つぞ?」
「そうですね。いらぬ問題が起きるのも、困りますし…」
そう言ってこいつは、姿をかえた。のだが、なんで女の人になるんだ?それも衣服を身につけずに。
そして、叫んでしまう。
「服着ろおおぉぉぉ!!」
「何を叫んでいるのですか?イクス様。」
なんでこいつは平然としてるんだ!?
「頼むから服きてください!俺の理性がもたない!あと、雌だったの!?せめて服買うまでは、他の姿でいてぇぇぇぇ!!」
人生最初の叫びだった。




