チーム作成の為に
ギルドに着いたらいつも通りユリがいた。
「今日も依頼受けに来たの?毎日精が出るわね。」
実のところ、オウカが攫われてからほぼ毎日依頼を受けていたのだ。宿泊費を稼ぐために。
「ああ、だからイクスはいつも昼間にいなかったのね。」
「なんだか、納得がいきました。なんで言わなかったんですか。」
「いや、だって…言う必要あったか?」
「そういう問題じゃないです!」
「えーっと…そろそろ話してもいい?」
「あ!今日は依頼を受けに来たんじゃないんだ。住居なら決まったし。」
「そうなんだ!おめでとう!!じゃあ、今日はどうしたの?」
「この前AAAランクになったじゃん?だから今回はチームを作ろうと思うんだ。どうすればいい?」
オウカ達は、わけがわかってないようだ。
「俺さこの前昇格してAAAランクになったんだ。」
本当、いろいろ鍛えたんだよ。頭も…。
「教えてくれても良かったのに!!」
オウカがかなり怒った。俺はやられる心配はないんだが、心配してくれるのはありがたい。
「はいはーい。じゃあ、チームについて説明するね。」
「どんなものなんだ?チームって。」
「一言で言えばパーティーの延長ね。利点をあげていくと、チームっていうのは一人単位で見られるの。だから、失敗しても一人分の罰金で済むの。あと、チームベースと呼ばれる住居を設定して、その場所で依頼を受ける事もできるわ。もちろん依頼は斡旋するわよ。あとは、単純に成功率が上がる事ね。」
「どうやって作るんだ?」
「3人以上のパーティーで平均ランクがB以上が条件ね。条件を満たしてギルドに申請すれば完了よ。」
「えっと…今はオウカBのルーがFだから…まぁ、全員A位になっておくか。ちなみにパーティーでAAランククリアの場合はどうなるんだ?」
「ほんと、君たちは無茶苦茶ねぇ。その場合はパーティーの中で、一人、Aランクになれるわ。」
「じゃあ、適当に受けるか。なんか、AA位の依頼ってある?」
「AAなんてそんなに…。っ!一つあったわ!『裏奴隷商人の殲滅及び、人々の救出』よ。」
「裏?この国には奴隷がいるのか?」
「ええ、いるわよ。」
「それで…いいのか!?」
「勘違いしないで。彼らは依頼の失敗などで借金をし、返せなくなった人たちよ。あなた達も借金してから、一年返させないと、そうなるわよ。」
「その点は心配するな。…話が逸れたな。で依頼内容は?名前で大体の想像はつくが…。」
「まあ、ご想像通りよ。敵の数は15人、捕まってる人たちの数は5人との情報が入ってるわ。場所はまた、あの洞窟よ。」
よし、行くか。
ギルドを出ると、2人に質問責めにされた。
「AAランクなんて大丈夫なの?失敗しない?」
「大丈夫だろ。たかが15人位。」
「そうですよね。15人位」
「多いと思ってるのは私だけなの!?」
こうしてチーム結成のための依頼を終わらせに行くのだった。




