新部隊始動!
一週間後、イクス達は再び王宮にやって来た。
「国王にアポはとってありますね?…ではどうぞ。」
今度は門番にすんなり通してもらえた。前は化け物だのなんだの言ってたくせに。やっぱり、王が無事だったのと誰一人殺さなかったのが功を奏したかな。
「仮にも国軍よ。何か怯えてるじゃない。私のためとはいえ、あんた一体何したのよ?」
「さあ?」
「どこまでも自覚がありませんね。あなたの力は一国にも匹敵するどころか、それすらも軽々超えると証明してしまったんですよ?」
「う……」
ルーとオウカの集中砲火を浴びる。俺が何をしたっていうんだ?まあ、軍隊を潰しましたけど?
それより、この2人、なんか仲良くなってないか?やっぱり女の子同士だからかな?
そんな事を考えているとこの間の広間に着いた。そこにはやっぱりというか案の定と言うか、ヴェルデがいた。
「いやぁ、待っていたよ。もうできあがってるから早速着替えて来てくれ。着替えたら奥の部屋にきてくれ。」
3人が言われた通りに着替える。なんだ、あれだけ採寸とかやったのに制服って上着だけかよ。俺だけ丈が長いし。
「すまないね。あくまで秘密部隊だから、堂々と制服を作れないんだ。イクス君のは特別製だよ。一応隊長をやってもらうからね。」
奥の部屋に入ると、ヴェルデが俺の考えを見透かしたかのように、答えた。
「さて、君たちにはこれから、第0部隊、コードネーム『Pandora』として働いてもらう。と言っても今は、仕事がないがね。当面は少し人数を増やしてくれ。流石に3人というのは心許ないからね。普段は元通り冒険者をやっていてくれ。」
「わかった。」
「あと、本部としておいてある建物は住居として使ってくれて構わないよ。じゃあ、今日は帰っていいよ。」
ヴェルデの話は終わったので、3人は用意された豪邸とやらに向かうことにした。
そして今、豪邸前にいるのだが、これは…豪邸と言うより、
「ほとんど城じゃねえか!!」
「中々の豪邸を用意してくれたわね。」
「何でも国王が幼少期に過ごしていた、家らしいですよ。」
「国王との価値観の違いに驚いてるのはおれだけなの!?」
「まぁ、3人で住むには広過ぎますね。」
という訳で、当面の目標は決まった。仲間探しだ。出来れば戦闘も家事もこなす人がいいなと思うイクスだった。




